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米空軍B2ステルス機、北朝鮮想定の爆撃訓練実施

 有事の際、北朝鮮に対して空爆を行うためグアムに配備された米国のB2ステルス爆撃機2機が、22日初めてハワイで爆撃訓練を実施した。

 AP通信は、これまで模擬爆撃訓練を実施してきたB2ステルス爆撃機がこの日グアム基地を出発し、ハワイ・ビッグアイランドのポハクロア訓練場で900キログラムの訓練用爆弾6発を投下したと報じた。B2ステルス爆撃機は、往復18時間にわたり爆撃訓練を行う間、オハイオ州防衛軍所属の空中給油機から太平洋上空8000メートルで空中給油を受けた。

 米空軍はこれまで、ハワイやアラスカなどを目的地とするB2ステルス爆撃機の飛行訓練は実施してきたが、爆弾投下訓練は今回が初めてだ。B2ステルス爆撃機は、敵軍のレーダー追跡を回避後、目標物に接近して正確に爆撃する機能を備えている。

 米国は北朝鮮核施設の年内無能力化を前提にテロ支援国家指定の解除を約束し、政治的な関係改善を模索しているが、軍事的には依然として北朝鮮を主要な敵と想定しており、米空軍の今回の措置は、軍事訓練を疎かにしていないということを意味する。米空軍は10月初め、イラクやアフガニスタン戦に伴う戦力の空白を埋めるとともに、北朝鮮に対する抑止力強化のためグアムにB2ステルス爆撃機を配備した。

ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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