その先にレオナが見たものは・・・・・・あの、狂おしく懐かしい竜・・・・・・
「ドラゴンの騎士の紋章」が刻み込まれている火山の火口であった。
ああ、あそこでダイ君と初めて会ったんだ。
毒を受けて、火山に落ちて、ダイ君が助けてくれて・・・・・・
大きく開けられたそのそばにはポップ達も見える。気球の速度がもどかしい。
「ええいもうっ! タロニモ、あとお願い!」
気球を支えている縄をつかみ、空中へと躍り出す。大気が激しくレオナにぶつかってくる。
ルーラ!
光に包まれたレオナは一瞬にして、レオナは紋章が刻まれている火口の淵に降りたった。
「おまたせっ」
ぽかんと口を開けたポップ。
「ったくよお、姫さんもあいかわらずのお転婆っぷりだな」
「あーらそれが私のいいところよ、ポップ」
「へいへい、やっぱり相変わらずでございますよ」
火口では湖のように、噴出され続けているマグマが煮えたぎっていた。
レオナ達は丁度その縁にいる位置になる。
そして、池の中心にはクロコダイン4、5頭ほどの長さはあろうかという穴が
竜の紋章の形に穿たれ、滝になったマグマを
いつ届くとも知れぬ地の底へと落とし続けていた。
「・・・・・・どー見ても竜の紋章の形よねー・・・・・・」
「そうだな。じゃ、ひとっ走り行ってみようぜ、みんな!」
いそいそとトベルーラの準備をしはじめようとするポップを、レオナが止める。
「だめよ」
「あん?!」
「ちゃんと準備してからよ」
「なんでだよっ、この下にダイがいるんだぜ? ほぼ確実に!」
ヒュンケルがつぶやくように言う。
「この下は魔界かもしれん。簡単に戻ってこれないかもしれん、バーンパレスでの結界のようにな」
「まあそうだけどよ、でも・・・・・・」
「ポップ君、何も絶対に行かないと行っている訳じゃないのよ。
近いうち、いいえ最優先でここに調査隊を送るわ。そこに参加してちょうだい」
「なんでだよっ、姫さんだって、いや、一番、一刻も早くダイに会いたいくせによぉ!」
レオナの顔がひきつった。
「・・・・・・当たり前じゃない!」
ぼろぼろと落ちる涙。言葉に詰まるポップ。
「でも、じゃあどうしてダイ君は地上から魔界に向かったの?! 私たちに何の別れもなく!
何か大切な目的があるかもしれない、
でもものすごく危険だから一人で行こうって考えちゃったのかもしれない、
もっと他の理由かもしれない!
そして私たちが全員魔界に行っちゃったら、
世界の復興は、地上に残された黒のコアは誰が監視するの?!
私だって今すぐに行きたいわよ!
ポップの馬鹿!」
「わ、わかったよ・・・・・・ごめんな、考えが足りなかったよ・・・・・・」
簡単な調査を済ませた彼らは、ひとまずベンガーナ王国にて会議を開こうと各国に呼びかけた。
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ダイの大冒険とは懐かしいですね。未だに全巻持ってますよ。(笑) キャラ的にはポップが一番好きでしたけどね。成長する姿が何か勇気を分けてくれる感じがしてね♪ 続きもマイペースで頑張って下さいね。楽しみにしてます。(^-^)/
2005/4/13(水) 午前 2:45 [ シン ]
ありがとうございます☆ 私もなぜ今さらって感じですが(^_^;) 私は最後のポップとハドラーの語りが大好きです☆ これからも気長に待ってやって下さい。
2005/4/13(水) 午前 3:22 [ ゆら ]