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2004年12月22日(水)

究極のさぬきうどん

テーマ:ブログ

日の出製麺所の三好さんが
おいしい讃岐うどんを送って下さった。
その名も「究極のさぬきうどん」だ。

香川県の坂出にある
日の出製麺所には
1月に「暮らしQ&A」の取材で
おじゃました。
その時のことを
「アナ話」の日記から
ちょっと抜粋。


さて、高松には
うどんの取材でやってきた。
昨日は
製麺所が開いている
手打ちうどん教室でうどんを打ち、
今日は2軒のうどん屋さんに行った。
2軒目のうどん屋さんは
本来は製麺所なのだけれど、
お客さんの要望にこたえて
お昼の1時間だけ
うどん屋さんを開いている、という
面白いお店だ。
事前取材にやってきたディレクターが
高松市内のうどん屋さんで
たまたま出会ったうどん通の人に
(京都からやってきた人だそうだ)
いいところがありますよ、と
車で連れていってもらって、
おいしかったのと面白かったので
その場で取材をお願いしたそうだ。

お店が始まる前、
ご挨拶をしていたら
通販生活の冬号のコピーが
置いてあるのに気付いた。
私は結構通販生活を利用しているので、
カタログが無料で送られてくる。
自分も読んだはずだな、と
そのコピーを手に取ってみると、
香川のうどん屋さんの手打ちうどん名人2人に
自慢のうどんを打ってもらい、
それを山本益博さんが食べ比べる、という
「さぬきうどん対決」の記事であった。

すごいことするなぁ、と思ったので
この記事は記憶にはあった。
だがこの対決、実は
昨日行った手打ちうどん教室をやっている
製麺所の人と、
ここの製麺所の人の対決だったのだ。
全然知らないまま
いいところを取材したんだなぁ、と
驚いていたら、
そのコピーの次に
イトイさんが通販生活に連載しているエッセイの
一番新しい号のコピーがついていた。

「いやぁ、糸井さんに褒めてもらって
 うちのオヤジも喜んでるんですよ」

というので読んでみたら、
イトイさんがこの2人のうどんを
通販生活で買い求め、
実際に家で食べ比べたときのことが
書いてある。
いろいろ試してみたが、
イトイ家では
こちらのうどんに軍配が上がったらしい。

「せっかく褒めてもらったんだから
 糸井さんにうどんを送れ、って
 オヤジに言われたんですけど、
 どこに送っていいのかわからないですしねぇ」

と息子さんが言うので
笑ってしまった。
なんでまたここで
イトイさんの話が出るんだか。

イトイさんと面識がある、と言うと
息子さんはえらく驚き、
「良かったぁ、連絡先ご存知ですか?」と
嬉しそうにおっしゃった。
早速イトイさんの事務所に電話をして
住所を聞き、
紙に書いて差し上げた。
数日後には
東京糸井重里事務所にうどんが届くであろう。
面白いなぁ。

面白いといえば。
私が食べるシーンを撮影したあと、
どんどんお客さんが増えてきたので
一旦外に出て
お店の外観を撮っていた。
すると、さっきの息子さんが走ってきて
「今来たお客さん、すごいんです。
 うどん、全然噛まないんです」と
言うではないか。
確かに1軒目のうどん屋さんで
「うどんは噛まずに
 のどごしを味わうんですよ」と言われたが、
こんなにコシのある讃岐うどんを
噛まずに飲むだなんて不可能だ。
周りの人を見ていると
確かにあまり噛まずに食べているので
えらく食べるのが早い。
でも全然噛まない人なんていない。

息子さんが
「もし来たら教えようと思ってたんですよ」と
嬉しそうに言うので、
私だけお店に戻って
その人を後ろからこっそり観察した。
メガネをかけた、ちょっと太めの
若い男性は、
目の前に大盛りのぶっかけうどんが運ばれると
器を持って口元に近づけ、
ちょっとだしをすすったあと
そのままうどんを吸い込み始めた。

いやぁ、驚いたのなんのって。
ほんとに全然噛んでない。
うどん屋さんが驚くだけのことはある。
口から胃に
うどんがストンストンと滑り込むようだ。

あまりにすごいので
外にいるスタッフに
「すごいよー、すごいよー」と声をかけ、
外から全員で
食べる様子を見守った。
みんな目が点になっていた。
周囲の驚きをよそに
その人はぶっかけをたいらげ、
さらにひと玉ぶっかけを追加して
10秒ですすりこむと席を立った。
思わず
「すごいですね、全然噛まないんですね」と
話しかけてしまったのだが、
答えがまたすごかった。

「いやぁ、噛めないんですよ」

なんで噛めないんだろう。
歯が無いわけじゃなかろうに。
全然わからないがとにかくすごい。
あの人を見ただけでも
四国に来た甲斐があると思ったが、
息子さんも
「見られて良かったですねー」と言っていた。
それくらいにすごいのだ。


とまぁこんなことがあり、
その後イトイさんのラジオ番組で
日の出製麺所のうどんセットが
取り上げられたり

面白い展開になった。

そういうわけで
三好さんの息子さんが
お中元やお歳暮の時期に
わざわざうどんを送ってくれるのだ。
たいしたことをしていないのに
ありがたいやら申し訳ないやら。

とはいうものの
本当に美味しいうどんなので
いただくのはとても嬉しい。
自分一人で食べるのはもったいないので、
いつも誰かの家に持っていき、
ついでに薬味も持っていって
茹でて食べてもらっている。
やぶこと
元日テレアナで同期の薮本さんとか、
さんちゃんこと
日テレの山王丸さんとか、
テレ朝の野村アナとか。
みんな
ダンナもひっくるめてお友達なので
遠慮無く食べてもらえる。

きょうはどうしようかなーと思い
久しぶりにやぶに電話をした。
「ごはん作っちゃったけど来るー?」というので
とりあえず持っていくことにした。
持っていって
食べたくなったときのために
薬味も買っていった。

やぶは一度このうどんを食べて
おいしさを知っているので、
実際にうどんを見たら
案の定「食べよう!」ということになった。
ダンナは忘年会だというので
2人で食べた。
やぶは以前このうどんで
「釜玉」を食べて以来
うどんにハマったそうなのだが、
「その辺で買ったのとは
 コシとか味とか
 やっぱり違うのよねー」と驚いていた。

取材をして思ったのは
讃岐うどんは
どれも一定レベル以上においしいということだが、
三好さんから
送っていただくうどんは
群を抜いておいしい。

うどんそのものだけじゃなく、
日の出製麺所の人達や空気がとてもいい。
三好さんの息子さんとは
取材のときにお会いしたきりだが、
この人とはお友達になれる!というのが
初対面でわかった。
上に書いた
うどんを飲み込む人を教えてくれるところとか、
飲み込む人も三好さんもひっくるめて
大好きだ。

今回、これを書くにあたって
日の出製麺所のサイトを
久しぶりに見たのだが、
息子さんがニューヨークに行く話
かなり面白かった。
ぜひご一読を。

三好さんはじめ
あそこの人に会って
うどんを食べるためだけに
坂出に行ってもいいな。
絶対にまた行こう。

波照間にも行きたいし、
アルタイにも行きたいし、
行きたいところがいっぱい。
台湾じゃなくて
坂出に行けばよかったのかもしれない。
あ、でも
年末年始はお休みだよな。
よかった。

何がだ。