証人喚問見送り決定に淡々と従う、予算編成作業を加速へ=財務相

2007年 11月 30日 17:30 JST
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 [東京 30日 ロイター] 額賀福志郎財務相は30日、与野党が12月3日に予定していた同相の証人喚問見送りを決定したことについて、国会の決定に淡々と従うとした上で、年内編成に向けて予算編成作業を加速させたいとの意向を示した。

 与党と民主党の参院議員会長は30日午後、江田五月参院議長立会いの下で会談し、12月3日に予定していた額賀財務相の証人喚問を見送ることで合意した。

 これを受けて額賀財務相は財務省内で記者団に対し、「参院の委員部から証人喚問中止という連絡の使者を送ったとの連絡があった」とし、喚問見送りについて「江田議長のご労苦に心から敬意を表したい。中止ということであり、淡々と(国会の決定に)従う」と語った。

 証人喚問を野党が単独で議決したことに対しては、「証人喚問は非常に重たいものであり、多数を持っているから何でもできるということではなく、全会一致という慣例を守るべき」と指摘した。

 額賀財務相の防衛関連疑惑が国会審議に少なからず影響を与えたが、同相は「予算編成作業は加速してやっていく。年内編成という目標を成し遂げ、責任を果たしたい」と述べた。