top of page
共同通信社
英語サイトへ 中国語サイト「共同網」へ FLASH24へ 「編集日記」「コラム」「特集」など編集委員室の企画ページ
国際 政治 経済 スポーツ 社会・科学 暮らし・話題 おくやみ

未履修問題


2006年11月07日

必修の理科基礎も未履修 校長自殺の新居浜西高


 未履修問題に悩んでいた政岡博校長(60)が自殺した愛媛県立新居浜西高校(同県新居浜市)は7日午後、既に判明した地理歴史だけでなく、3年生全員の313人が別の必修科目の理科基礎を履修していないことを明らかにした。このままでは卒業できない恐れがあり、今後、授業をして履修させる方針。

 同校によると、表向きは理科基礎を3年生が履修しているように装っていたが、実際は受験科目の授業をしていた。推薦入試用に発行した調査書には受験科目の試験結果をもとに理科基礎の成績を付けていた。

 同校は6日の記者会見で「未履修の問題はない」としていたが、7日午前になって虚偽の説明だったことを認め、地理歴史で未履修があったと明らかにしていた。

 さらに別の“必修逃れ”も隠していたことについて、会見した永井英一教頭(55)は「私たちの認識が甘かった。隠そうという意図はなかったが、これから履修すれば単位は取得できると考えた」と釈明した。

 既に発行した調査書の成績は空欄に訂正して再発行するという。



記事、写真、画像の無断使用を禁じます。Copyright 2004 Kyodo News.  All Rights Reserved.