(cache) 自家醸造、100の自問自答-12
- 麦芽のタンパク含有量について。
- 理想的な麦芽のタンパク含有量は9〜12%である。
- 麦芽のタンパク含有量が多いと、それだけ糖化中の酵素の働きが悪くなる。
- 麦芽のタンパク含有量が少ないと、ライトボディのビールとなり水っぽいビールが出来る。
- 反対にタンパク含有量が多いと、フルボディのビールとなる。
- ビールのボディを構成する要素には3つある。
- タンパク含有量
- アルコール濃度
- 残存糖度
- いずれも高いとフルボディになり、低いとライトボディになる。
- 品種改良でヨーロッパでは9〜12%のタンパクを持つ大麦が作られている。
- 日本産の大麦はタンパク含有量が多い。
- 麦芽中のタンパクは13%が限度。それ以上含まれている麦芽は副原料を加えて、タンパクの割合を9〜12%にしないと、うまく糖化できない。
- 産地別の大麦のタンパク含有量について。

- イギリス産の大麦はタンパク含有量が少ない。
- ドイツ産の大麦はタンパク含有量がイギリス産よりも多くなる。
- おもなbase malt のタンパク含有量について。

- ペールエールモルトが一番タンパク含有量が少ない。----protein
restはいらない。
- ドイツ麦芽はタンパク含有量が多く、デコクションまたはステップインフュジョンが必要。
- ドイツ麦芽を使ったビールはイギリス産のペールエールモルトを使ったビールに比べて、タンパク含有量が多く、泡持ちのよいビールになる。
- アメリカ産の麦芽はタンパク含有量が13%を超え、麦芽100%では思うようにビールを造れない。必ず、副原料を入れて、タンパク比率を下げないといけない。
- 麦芽100%の贅沢なビールというコマーシャルメッセイジがあるが、麦芽の産地により副原料を必要とするビールだってあるということを意味する。
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(橘 克英)迄。
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作成日時 2003年7月31日