(cache) 主なホップのまとめ
はじめに
いろいろな本や、海外の自家醸造店のパンフレットより、主なホップの特徴を産地別にまとめて記載しました。ビール仕込みに参考にして下さい。時期を見て内容を増やしていきます。
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英国産ホップ
- Kent Golding(ケント・ゴールディング)
- 英国を代表するアロマホップ。
- まろやかでハーブのアロマを持つ。
- 良い香りを放つ、まろやかなアロマを持つホップ。
- ドライホッピングにも用いられる。
- ケント州で栽培されたKent
Goldingは「Golding」と表示されている。
- 「Kent
Golding」と表示があればケント州以外で栽培されたKent
Goldingである。
- Pale Ale、Bitter、Porter、Stoutに用いられる。
- α-酸:4-6%
- Fuggle(ファグル)
- まろやかで少しスパイシイで花のようなアロマ(ハーブと共に刈草を思わせるアロマ)を持つ。
- ビッタリングホップとアロマホップの両方に用いられる。
- English Ales、Pale Ale、Porter、Stoutに用いられる。
- α-酸:4-6%
- Northern Brewer(ノーザンブルーワー)
- 最もポピュラーなビタリングホップ。
- しかし、非常に強く良い香りのするアロマを持つ。
- そういう意味で、Perleと似ている。
- 原産は英国だが、各地で栽培されている。
- アンカー社のスティームビールに用いられていることで超有名。
- Dark English Ales、German Lagers等に用いられる。
- α-酸:7-11%
- Target、Northdownなどのホップがあるが、α-酸値が高く、ビタリングホップに用いられる。
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アメリカ産ホップ
- Cascade(カスケード)
- 非常にフローラルで柑橘系のアロマと、スパイシイな特徴を合わせ持つ。
- ビタリングホップとフィニッシングホップの両方に用いられる。
- アメリカのホップの代表的存在。
- Ales 、Light Lagerに用いられる。
- α-酸:4-7%
- Willamette(ウイラメット)
- ファグルの改良品。
- ファグルに比べてスパイシイなアロマが加味されている。
- フィニッシングホップに用いられる。
- American Ales、English Ales等に用いられる。
- α-酸:4-6%
- Cluster(クラスター)
- マイルドなビタリングホップ。
- フローラルなアロマと程良いフレーバーを持つ。
- Light American Lager、Dark American
Lager等に用いられる。
- α-酸:5-9%
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ドイツ産ホップ
- Saaz(ザーツ)
- 上品なフラワリーアロマを持つ。
- チェコ産のアロマホップ。
- 伝統的なピルスナーには不可欠なホップ。
- Continental Lagers 、Wheat等に用いられる。
- α-酸:3-6%
- Hallertauer Hersbrucker(ハラタウ ヘルスブルッカー)
- ドイツのバーバリア地方のホップ
- ハラタウ・ミッテルフリューよりいくぶんアロマが強い。
- スパイシイな香りを持つ。
- α-酸:2-5%
- Saaz と H.Hersbrucker との比較

- Saaz はH.Hersbrucker
と比べて、ミルセンが多い。マSaazの方が香りとしてのパワーが強い。
-
H.Hersbruckerはファルネセンの含有量が0%マフローラルな香りが少なく、スパイシィな香りがする。
- Saaz はH.Hersbrucker
と比べてフムレン、ファルネセンが多いマ非常にフローラルな香りがする。
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(橘 克英)迄。
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作成日時 2002年8月31日