自家醸造、100の自問自答-9

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(9). 主なホップについてのまとめ。

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 はじめに

いろいろな本や、海外の自家醸造店のパンフレットより、主なホップの特徴を産地別にまとめて記載しました。ビール仕込みに参考にして下さい。時期を見て内容を増やしていきます。

英国産ホップ

  • Kent Golding(ケント・ゴールディング)
    • 英国を代表するアロマホップ。
    • まろやかでハーブのアロマを持つ。
    • 良い香りを放つ、まろやかなアロマを持つホップ。
    • ドライホッピングにも用いられる。
    • ケント州で栽培されたKent Goldingは「Golding」と表示されている。
    • 「Kent Golding」と表示があればケント州以外で栽培されたKent Goldingである。
    • Pale Ale、Bitter、Porter、Stoutに用いられる。
    • α-酸:4-6%
  • Fuggle(ファグル)
    • まろやかで少しスパイシイで花のようなアロマ(ハーブと共に刈草を思わせるアロマ)を持つ。
    • ビッタリングホップとアロマホップの両方に用いられる。
    • English Ales、Pale Ale、Porter、Stoutに用いられる。
    • α-酸:4-6%
  • Northern Brewer(ノーザンブルーワー)
    • 最もポピュラーなビタリングホップ。
    • しかし、非常に強く良い香りのするアロマを持つ。
    • そういう意味で、Perleと似ている。
    • 原産は英国だが、各地で栽培されている。
    • アンカー社のスティームビールに用いられていることで超有名。
    • Dark English Ales、German Lagers等に用いられる。
    • α-酸:7-11%
  • Target、Northdownなどのホップがあるが、α-酸値が高く、ビタリングホップに用いられる。

アメリカ産ホップ

  • Cascade(カスケード)
    • 非常にフローラルで柑橘系のアロマと、スパイシイな特徴を合わせ持つ。
    • ビタリングホップとフィニッシングホップの両方に用いられる。
    • アメリカのホップの代表的存在。
    • Ales 、Light Lagerに用いられる。
    • α-酸:4-7%
  • Willamette(ウイラメット)
    • ファグルの改良品。
    • ファグルに比べてスパイシイなアロマが加味されている。
    • フィニッシングホップに用いられる。
    • American Ales、English Ales等に用いられる。
    • α-酸:4-6%
  • Cluster(クラスター)
    • マイルドなビタリングホップ。
    • フローラルなアロマと程良いフレーバーを持つ。
    • Light American Lager、Dark American Lager等に用いられる。
    • α-酸:5-9%

ドイツ産ホップ

  • Saaz(ザーツ)
    • 上品なフラワリーアロマを持つ。
    • チェコ産のアロマホップ。
    • 伝統的なピルスナーには不可欠なホップ。
    • Continental Lagers 、Wheat等に用いられる。
    • α-酸:3-6%
  • Hallertauer Hersbrucker(ハラタウ ヘルスブルッカー)
    • ドイツのバーバリア地方のホップ
    • ハラタウ・ミッテルフリューよりいくぶんアロマが強い。
    • スパイシイな香りを持つ。
    • α-酸:2-5%
  • Saaz と H.Hersbrucker との比較
    • Saaz はH.Hersbrucker と比べて、ミルセンが多い。マSaazの方が香りとしてのパワーが強い。
    • H.Hersbruckerはファルネセンの含有量が0%マフローラルな香りが少なく、スパイシィな香りがする。
    • Saaz はH.Hersbrucker と比べてフムレン、ファルネセンが多いマ非常にフローラルな香りがする。

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作成日時 2002年8月31日