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過去最多のフェルメール作品、来年8月から展覧会

2007年11月30日

 独特な光の質感を用いたあたたかな作風や現存する作品の少なさなどで知られる17世紀オランダの画家、ヨハネス・フェルメールの作品を中心に紹介する「フェルメール展」(仮称)が、来年8月から東京・上野の東京都美術館で開かれることが決まりました。11月30日、東京・内幸町の日本記者クラブで発表されました。

写真

ヨハネス・フェルメール「小路」=アムステルダム国立美術館(オランダ)所蔵
“The Little Street”Rijksmuseum, Amsterdam (c)Rijksmuseum, Amsterdam

 本展覧会では、「小路(The Little Street)」(アムステルダム国立美術館蔵)や「ワイングラスを持つ娘 (The Girl with the Wineglass)」(ヘルツォーク・アントン・ウルリッヒ公美術館蔵)など日本初公開3点を含むフェルメールの作品6点以上を展示予定です。日本で一度に紹介されるフェルメールの作品数としては過去最多となります。世界中に三十数点しか現存しないフェルメールの作品をまとめて見られる機会は少なく、またとない貴重な機会となります。

 また、フェルメールが生まれ育ったオランダの小都市デルフトを中心に活躍した画家たち、カレル・ファブリティウスやピーテル・デ・ホーホらの作品も公開予定です。フェルメールの芸術をはぐくんだ17世紀中葉の「デルフト・スタイル」の潮流を見ることができます。

 30日の記者発表には、本展覧会の企画監修を担当するオランダ・ボイマンス美術館チーフキュレーターのイェルーン・ヒルタイ博士も出席し、展覧会への期待を語りました。

 フェルメール展の概要は、展覧会ホームページ(http://www.tbs.co.jp/vermeer)でご覧になれます。

■会期 2008年8月2日(土)〜12月14日(日)

■会場 東京都美術館企画展示室(東京・上野公園)

■休室日 月曜日(月曜日が祝日の場合は開室、翌日休室)

主催:東京都美術館、TBS、朝日新聞社

特別協賛:第一生命保険相互会社

後援:外務省、文化庁、オランダ王国大使館、アメリカ大使館、ドイツ連邦共和国大使館、TBSラジオ&コミュニケーションズ、BS−i

企画監修:ブルース美術館(アメリカ)館長 ピーター・サットン氏、ボイマンス美術館(オランダ)チーフキュレーター イェルーン・ヒルタイ氏

企画:財団ハタステフティング

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