福岡放送局

2007年11月30日 19時38分更新

県警に抗争事件総合対策本部

福岡県久留米市や大牟田市で暴力団同士の抗争が相次ぎ市民の不安が強まっているため、福岡県警察本部は警察官600人態勢で総合対策本部を立ち上げ、取り締まりやパトロールなどの警戒を強化しました。

30日は、福岡県警察本部で捜査を担当する組織犯罪対策課の前に総合対策本部の看板が設置されました。
久留米市の指定暴力団・道仁会と去年、会長人事をめぐる対立から分裂した大牟田市の九州誠道会の間では、去年5月以降抗争とみられる事件が20件相次いでいます。今月24日には、福岡県大牟田市の病院の玄関前で九州誠道会系の暴力団員が拳銃で撃たれて殺害されたほか、3日前には福岡県久留米市で道仁会系の組長と関係者の2人が殺害されるなど激しさを増しています。抗争は病院や住宅地など身近なところで起き、市民の不安が強まっています。
このため、警察は抗争や暴力団の活動を押さえ込むため600人態勢で総合対策本部を立ち上げました。
対策本部は2つの暴力団の活動拠点がある筑後地方と福岡地方に重点的に警察官を投入し、抗争事件の犯人の逮捕に向けた捜査やパトロールなどの警戒を強化することにしています。