三菱重工の顧問室
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三菱重工の顧問室という話があるんだが、自宅軍事評論家の神浦氏が、むかし、戦車に関する取材で三菱重工の顧問室に行った事があるらしい。で、三菱重工というのはもちろんおおぜいの元将軍たちを抱えているんだが、その数と受注量の関係はこんなもんらしい。
過去5年間の受け入れ上位20社中、最多の28名を三菱重工の契約額が再就職者1名あたり507億円に上るなど、天下り数に契約額がほぼ比例している。公表された企業は大手メーカー中心で、再就職者5人以上を受け入れていた。上位10社にうち8社で1人100億円を上回った。
山田洋行の天下り数は21番目の4人で、契約額は175億円、一人あたりは44億円だった。
じゃあ、受注量が5年で1兆4千億円を超えるという三菱重工が山田洋行の百倍も悪いことをしているのかというと、まぁ、そんな事もないわけで、というのも、後発の山田洋行と、まだ利権を握ってない政治家がつるむからああいう事になるわけで、古くからやっている大手は、もっとスマートに、法律にひっかからないように、うまくやっているわけだ。で、顧問室なんだが、
顧問室はやや暗い大部屋でコの字型に机が並んでいた。机は20以上はあったような気がする。そのコの字の中に応接セットが置かれていた。私はK氏と向き合って応接セットに座った。その時の周囲の異様な光景は忘れられない。顧問室に出勤していた人は半数ぐらいではなかったか。各自が新聞を読んだり、お茶を飲みながら雑談したり、手紙(原稿?)を書いている人がいた。驚いたのはその顔ぶれである。元陸幕長、元空幕長、元海幕長、元統幕長などが何人もいたからである。短期とはいえ自衛官の経験がある私が、その方々の前で座って話すことなど考えられない元高官ばかりであった。
逆に顧問の方はヒマそうであった。「オイ、今週のパーティーに出席するのか」「出てみるか。00も来るそうだ」という話し声が横から聞こえてきた。
なんだかねぇ、それじゃ内緒話も出来ないわけなんだが、まぁ、内緒話はミシュランの三つ星レストランででもするんだろう。
ところで、タイでは「将」のつく人たちが500人ほどいるそうだ。ああいう後進国では、頭が良くてカネがない子供はたいてい軍人になるものなんで、日本とはちょっと事情が違うんだが、色んなところで軍人と警察官が利権を握っているわけだ。たとえば、売春宿というのは、たいてい警察か将軍の女房が経営する事になっているわけで、頭が良くて武器を持っていて政治力を持っているんだから、そら、無敵だ。日本でも、むかしは貧乏で頭が良いので自衛隊に行きました、という人はいた。帆船Ami号の溜キャプテンは、高校が進学校で家が貧乏だったので、退学しようとしたら、学校のセンセから「少年自衛官になれ」と言われたそうだ。給料も出て、勉強もできる。ただ、それよりカネが欲しかったので、なんとか卒業して、伊豆に出てきてバスの運転手になったそうで、40年前には伊豆は観光ブームで、東海バスの運転手の給料が「日本一良かった」そうだ。
まぁ、他に使い潰しの効かないヤメ将軍が、三菱重工の顧問室でお茶を啜っているくらいが、世の中、平和でいいのかも知れない。
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