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【社会】

リハビリ診療に成果報酬 回復に応じ加算、厚労省

2007年11月30日 17時35分

 2008年度の診療報酬改定で厚生労働省は30日、脳卒中患者らの機能回復を図る「回復期リハビリテーション病棟」について、症状の改善度合いに応じて報酬を段階的に上乗せする「成果主義」の導入方針を、中央社会保険医療協議会(中医協)に示した。

 中医協の各委員から大きな反対はなく、来年度から試行的に実施される見通し。厚労省は試行状況を検証した上で、次の10年度改定では慢性期の高齢者らが長期入院する療養病床にも、成果主義の適用を広げることを検討している。

 ただ、患者の機能回復の度合いで報酬に差をつければ、病院が重症者の入院継続を渋ったり、症状改善が見込みやすい人を優先的に受け入れるなど、患者を選別する可能性も出てくる。

 こうした懸念から、厚労省は、重症患者受け入れに配慮して指標を設定。(1)退院して自宅に戻った患者が70%前後(2)重症患者の受け入れ割合が10−20%程度−などをクリアした病棟を対象に、実績に応じて加算。

(共同)
 

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