2007年11月30日 14時10分更新
産科の医師不足が深刻化する中、山梨大学医学部附属病院は、県内の病院で初めて助産師が妊婦の健診を行う「助産師外来」を来月開設することになりました。
「助産師外来」を設置するのは中央市下河東にある山梨大学医学部附属病院です。
病院の産婦人科では県内で出産を扱う病院が減っていることなどから受診する女性が増えています。
このため、病院では20人余りいる助産師の資格を持った看護師を活用することにしたもので、助産師が妊婦の健診を行う専門の外来が設けられるのは県内の病院で初めてです。
病院によりますと、外来は来月7日から始まり、医師の立ち会いの下、助産師3人の体制で水曜日と金曜日の午後に設置される予定です。
当面は双生児や妊娠中毒症を除くなど一定の条件を満たした妊婦の健診を行いますが、将来は通常分娩を扱えるようにする方針です。
山梨大学医学部附属病院では「外来では健診のほか保健指導も行い、母親になる準備を支援する。ただ、県内の産婦人科の状況を抜本的に改善するには、医師を増やすことが先決だ」と話しています。