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| 県防災航空隊の防災ヘリに乗り込む消防隊員ら＝行田市消防本部訓練場 |
行田市消防本部と県防災航空隊は二十七、二十八の両日、防災ヘリコプターによる夜間救急搬送訓練を同消防本部訓練場で行った。消防や防災航空隊から隊員ら約七十人が参加。医療機関も協力し、緊急時の連携を確認した。
同消防本部は今月一日から灯火装置を導入。夜間でもヘリの離発着と救急搬送が可能になったため、訓練を実施した。
訓練は、重度の傷病者を防災ヘリで行田市内の総合病院から埼玉医大国際医療センター（日高市）まで転院搬送するという想定。消防本部では救急隊が搬送元の病院に出動するとともに、指令室から県防災航空センターへ出動を要請。救急隊から航空隊へ搬送患者の引き継ぎを行った。
日没後は、ヘリポートに約二十基の夜間照明が設置され、防災ヘリが飛来。誘導灯を手にした消防隊員がヘリの離着陸を誘導した。市内の病院から同医療センターに急患を搬送する場合、陸路では約五十分かかるところをヘリだと約十分に短縮できる。
県防災航空隊によると、県内三十六消防本部のうち、夜間照明を導入しているのは行田市と深谷市の二カ所。市消防署のヘリポートで夜間訓練を行うのは初めてという。鈴木直博航空隊長は「救命方法の選択肢が増えることは救命率の向上にもつながる」と講評。大山隆消防長は「転院搬送の必要性が高まる中、意義のある訓練だった」と振り返った。
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