モンゴルで療養していた横綱・朝青龍(27=高砂部屋)が30日に再来日し、午後5時から両国国技館で謝罪会見を行う。朝青龍は7月30日以来、4カ月ぶりに口を開くが、臨時委員会で謝罪を求める横綱審議委員会も満を持してスタンバイ。納得いく回答がなければ、その場で激しい批判の声を浴びせることになりそうだ。また、午後2時からは亀田大毅(18)も東京・大久保の協栄ジムで謝罪会見を行うことが決定。2人の会見に国民の注目が集まる。
【大毅 朝青龍と謝罪“共演”】
3カ月ぶりに日本の地を踏む朝青龍に横審から厳しい追及の声が浴びせられる。石橋前委員長は再来日の前日、あらためて正式な謝罪と説明を求めることを明言。「(8月に)帰国する際にも厳しい意見を寄せる委員がいた。まずは、きちんと説明することが大事です」と強い口調で語った。
石橋委員は来年1月8日の稽古総見で行われるはずだった朝青龍の謝罪に対し、「遅すぎる」と異論を唱えた人物。この日も「来年なんてとんでもない話。早くはっきりさせないといけない問題」と語り、臨時委員会の開催を正当化した。8月の横審では引退勧告を求める声も出るなど、朝青龍に対する風当たりは強くなるばかり。今回も各委員による追及は必至で「皆さん、遠慮なく質問をするでしょう。ふさわしくない言動があれば厳しく叱責(しっせき)するはず」と予測した。朝青龍は報道陣向けに会見を開いた後、横綱審議委員会に対しても謝罪するが、もし反省の色が感じられなかったり、十分な説明がなかった場合は、師匠の高砂親方(元大関・朝潮)ともども「針のむしろ」状態になることは間違いない。
高砂親方はこの日、朝青龍の来日便が午後2時25分に成田空港着の航空機に決まったと発表した。朝青龍は30日午前7時50分にモンゴル・ウランバートルを出発して同11時55分に韓国・ソウルに到着するが、成田行きの乗り換え時間はわずか20分しかないことが判明。10分後にも成田行きの便が就航しているものの、それを逃せば午後5時の会見には間に合わない。そうなれば、来日初日からの「失態」で激しい批判にさらされることは確実だ。さまざまな火種を抱えながら、角界の問題児が日本に戻ってくる。
【Go!アスリート 朝青龍】
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