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朝青龍が巡業から追放された。夏巡業を休むための仮病疑惑が浮上している横綱・朝青龍(26)=高砂=に対し、日本相撲協会の巡業部は27日、都内で緊急会議を開き、今後、朝青龍がけがの回復を理由に巡業参加を申し出ても拒否することを決めた。事実上の夏巡業からの追放処分。これを受けて週明けにも北の湖理事長ら協会幹部が対応を協議する。
巡業部が朝青龍に突きつけたのは、巡業からの事実上の追放だった。腰の疲労骨折でモンゴルへ帰国しながらサッカーに興じていた仮病疑惑の横綱へ、大島巡業部長(元大関・旭国)は「全治6週間という診断書が出ている以上、巡業には来てもらわなくて結構」と突き放した。
朝青龍の師匠・高砂親方(元大関・朝潮)は「けがが回復すれば巡業へ出場させる」と話しているが高田川副部長(元大関・前の山)は「参加したいと言っても来なくていい。巡業は大相撲200年の歴史の中で本場所と並ぶ重要事。たとえ横綱と言えども甘くみると大変なことになる。半永久的に来なくていい」。夏だけでなく今後、巡業からの追放を示唆するほど怒りをあらわにした。
会議では、全17か所の巡業地から抗議が殺到し、中には払い戻しを求める要求もあったことが報告された。一方、実際に全治6週間の診断書が出されていることも事実で、サッカーをしていようが疑惑があろうが、巡業部としてはけがを信じなければならない。結果、「横綱といえども、自分の都合で巡業に出たい出たくないというわがままは許さない」と高田川副部長が話すように、仮に朝青龍が途中出場を希望しても認めないという巡業からの追放だった。
巡業部の見解を受けた高砂親方は、「それでも巡業に出るよう話す」と話した。渦中の横綱は30日に来日することが決定。ある理事は「週明けに何らかの処分が出るはず」と断言する。最終的には北の湖理事長がどう判断するか。週明けに出されるトップの判断で朝青龍の運命が左右される。
(2007年7月28日06時05分 スポーツ報知)
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