広島放送局

2007年11月30日 7時48分更新

呉市の産科集約で対策協議へ


医師不足のため、3つの拠点病院にある産婦人科が2つに集約される呉市で、出産を控えた女性の負担を少なくするため、今後は3つの病院や産婦人科の開業医などで作る実務者会議を開いて対策を協議することになりました。

これは29日に開かれた呉地域の医師会や病院、それに行政などで作る協議会で確認されたものです。

呉市では現在、国立呉医療センター、呉共済病院、中国労災病院の3つの拠点病院に産婦人科がありますが、来年3月いっぱいで呉共済病院の産婦人科がなくなり、残る2つの病院に集約されます。
しかし、分べんができなくなる呉共済病院で今後、約250人が出産を控えていることや中国労災病院の産婦人科医の人数が増えて態勢が整うまで、どう乗り切るかなど課題が残っています。
このため、3つの病院や呉地域の産婦人科の開業医などで作る実務者会議を早急に開き、協議していくことになりました。
呉市医師会の豊田秀三会長は「今後は早急に実務者会議を開き、みんなが協力して出産を控えた妊婦への影響が少なくなるようにしたい」と話していました。