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守屋前次官夫妻の接待旅行、現地の防衛職員が手配

2007年11月30日06時13分

 贈賄容疑で東京地検特捜部に再逮捕された軍需専門商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸容疑者(69)が、収賄側の前防衛事務次官の守屋武昌容疑者(63)と幸子容疑者(56)を北海道や九州などのゴルフ旅行に連れて行く際、旅行先に駐在する防衛庁(当時)職員らに、ゴルフ場の予約や宿泊先の手配などを依頼していたことが関係者の話でわかった。防衛装備品の受注に便宜を図った見返りのわいろと認定された前次官夫妻への丸抱え接待に、防衛庁側が全国組織を生かして協力していた形だ。

 関係者によると、宮崎元専務は、守屋前次官夫妻の休みに合わせて北海道や九州などへのゴルフ旅行を計画した際、当時、旅行先にいる旧知の防衛庁職員らに連絡を入れ、ゴルフ場などの手配をさせた。元専務は調べに対し、「土地勘がある職員らは予約を取りやすいだろうから依頼した」と供述しているという。

 旅行先は、守屋前次官夫妻の希望に応じて宮崎元専務が決めていたとされる。防衛庁職員らは依頼を拒むことなく予約をとり、一部の職員はゴルフに同伴して接待を受けていたという。

 守屋前次官は衆院テロ対策特別委員会で行われた証人喚問で、北海道などにゴルフ旅行した際、「そこにいる私の親しかった職員と一緒に(宮崎元専務と)プレーしたことはある」と述べた。

 守屋前次官夫妻は便宜供与の見返りに、03年8月から06年5月までの間に12回にわたり、総額約389万円のゴルフ旅行による接待を受けた収賄の疑いで逮捕されている。

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