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テーマ:保護犬・保護猫
2007-11-23

11月23日

コリー♂アルファについて、センターから引取後の医療措置について、以下、ご報告します。



●当会でのメディカルチェック&医療措置等


・トリミングスタッフからの報告
 フケが多い、耳がかなり汚れている、毛玉がいくつかある、痩せている、毛がかなり抜けた


・病院での診察結果
 体重19.6キロ、体温正常、コリーアイ無し
 推定3~4歳ではないかとのこと
 当会にて、マイクロチップ装着、狂犬病予防注射接種


センター収容時から、かなり痩せていると聞いていました。
性格はとても良い子だとのことで、虐待されていたような、人に対する警戒心、脅えなどの様子はありません。
センター収容前の環境で、適正に給餌されていたのか、飼養環境がどうだったのかはわかりません。
センターに2週間いましたが、センター内でちゃんとご飯は食べており、下痢・嘔吐などの症状はなかったとのことです。
(センターでは食べない子には「特別食」といって、ドライフードのみではなく、嗜好性の高い缶詰フードやミルクなど与え、収容中の管理に気を配っています)


1泊させてもらったスタッフからの27日のメール報告では、
『昨夕食・今朝食にビオフェルミン含めてますが「掴めるけれど緩め便」です。食事量少なめにしてます。』
『排尿は、一度にしっかりせずマーキング回数多いです。うちに着いてから、かなり水分摂取しているのですが出がショボショボです。全て、散歩でしています。』
『栄養摂って、体格毛並み良好になれば立派で美しいコリ-になりますね。』との一文がありました。


便か緩めというのは、環境の変化によるストレスからか、食べすぎか、慢性的な栄養失調で腸の消化吸収能力が低下しているか、寄生虫がいるか、もともと腸が弱いのか、食べたフードが合わなかったのか、原因はいろいろと考えられます。
極端な例ですが、先に埼玉センターから引き取ったダックスは、膵外分泌不全という病気であることが後にわかったのですが、膵臓から消化酵素が分泌されないために、たんぱく質を消化吸収できず、食べても食べても体重が増えず貧血状態でした。現在は、消化酵素と低たんぱくフードで体重が2.6kg→4.2kgまで増えています。
下痢でない限りは、多少、便が柔らかいというのは、どの犬にも起こり得ることですが、食べるが太れない、もともと痩せていた子なら、何かしらの原因があるのかと思います。


コリーについては、外飼いされていて逃走したか、捨てられたのか、そんな状態に思えました。

総合的に判断して、客観的に見てですが、適切な飼養環境で飼われていたようには見えませんでした。

もちろん、長期間に渡る放浪があれば、食べ物も食べられずに痩せ、外貌も悪くなるでしょう。
しかし、引き取った時点では、いつから放浪(迷子・遺棄等)してセンター収容されることになったのかは知る術はありません。


センターでは6畳ほどの大犬舎に入れられており、身動きできないようなスペースではありません。
東京都のセンター本所では、大型犬は基本的には、この6畳ほどのスペースに1頭収容です。
収容犬が多い場合は、他の犬との相性をみて、同じスペースに2~3頭が入ることもあります。
他の犬との相性が悪い、人を噛むおそれがある犬は、別犬舎のゲージ収容になります。
小型犬・猫はすべてゲージ収容で個別管理です。
多摩支所&城南島支所では、すべての犬が個別管理されています。



●大阪移動後のメディカルチェック&医療措置

・フィラリア検査(-) フィラリア予防薬の処方
・血液検査 ※白血球数以外は正常値

 ※血液検査の結果、白血球数26820(正常値6000~17000)と高め。
  なんらかの炎症がどこかにあるのか。経過観察となる。


・尿検査


 頻尿が気になるとのことで膀胱炎を疑い尿検査
 結果、血尿と尿ビリルビン陽性反応があり、肝臓に問題があるかも知れないとのことで、抗生剤投与しながら経過観察することに。
 白血球数が高めだったのは、膀胱炎や肝臓の炎症だったのかも知れない。


・去勢手術
・歯石除去スケーリング


・11月24日、再度、尿検査の予定
・体調をみて、混合ワクチン接種予定


日常生活においては、体重増加もみられ、元気に過ごしています。
他の犬との関わりも大きな問題はないようで、預かり宅の先住犬ともソツなく暮らしているようです。


上記の医療措置においては、すべての医療費明細の原本&血液検査結果表を当会にご提出いただいています。


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当会では以上のように、センターから引き取った犬猫に対して、適切な医療措置&ケアを行っています。
繁殖制限手術(避妊・去勢手術)は、手術可能であれば、高齢犬猫においても実施します。
将来の病気予防のため、また、行動問題(マーキング、吠え、権勢、マウント行為等)の抑制や、万が一の繁殖行為が起こらないようにするためです。
センターに提出する譲渡誓約書(里親さんに署名捺印いただく書類)には、
「動物に不妊・去勢手術、又はこれに代わる確実な繁殖制限措置を行うこと」という誓約項目があります。
センターから直接譲渡を受けた一般の方も、必ずこの誓約書に署名捺印して、センターに経過報告をすることになっています。
(城南島センターから一般譲渡される犬猫については、センターにて繁殖制限手術を行ってから譲渡しています)

当会から犬猫を譲渡する場合、すべて医療費明細書のコピーをお渡しし、医療措置の経過をお伝えしています。




続きは追って書きます。

深夜になると思います。