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ガイド:鳥羽 賢
掲載日:2007年05月17日

まもなく崩壊か?中国バブル

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鍵を握るのは中国政府の金融政策

ATM
政策金利が上がれば、銀行の預金金利も上がる。
それでは、一体いつまでこのバブルは続くのでしょうか? それを正確に予測することは、誰にもできません。しかし過去のバブル経済の経過から、ある程度推測してみることはできます。

まずバブルが崩壊するきっかけになりうる一番の要因は、中国政府の金融政策です。すでに中国政府は金融引き締めのために、今年になってから何回か預金準備率の引き上げを実施しています。

しかしそれだけでは全く効果がないので、今度は政策金利の引き上げを検討しています。バブルが膨らむ前は、2007年中には1回の利上げがあると言われていました。しかし2006年秋以降にバブルが大きく膨らんでしまったので、今では2007年中に3回の利上げをするだろうという見通しも出ています。

これらの利上げがきっかけとなって、バブルが崩壊に向かう可能性もあるでしょう。バブルのような膨らんだ風船は「針の一刺し」で破裂します。利上げが「針の一刺し」になることもありえるのです。

ただ中国人の投資熱があまりに凄いので、単なる利上げ程度ではバブル抑制効果は全くないだろうと見る専門家も多いのです。ところが……実は中国政府が今回のバブルを崩壊させたければ、簡単にできてしまう方法もあります。それは「キャピタルゲイン税の強化」です。

→次ページ。ところが、それがなかなかできない中国政府のジレンマとは?
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