インターネットを利用した向精神薬「リタリン」乱売事件で、仙台地裁(宮田祥次裁判官)は29日、薬事法違反(医薬品無許可販売)罪などに問われた札幌市西区西野3条2、無職、織田悠生(ゆう)子被告(25)に懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年)と、求刑通り罰金30万円、5420円没収、追徴金26万2630円の判決を言い渡した。一連の事件で宮城県警に逮捕された3人のうち判決は初めて。
判決によると、織田被告は森谷玲仁(あきひと)被告(37)=同罪で懲役1年6月求刑=と共謀し、今年1~6月、宮城県気仙沼市の会社員ら4人にリタリンなど計435錠を計約26万円で無許可販売するなどした。宮田裁判官は「向精神薬の乱用が社会問題化しており、刑事責任は軽視できない」と指摘した。【鈴木一也】
毎日新聞 2007年11月29日 20時13分 (最終更新時間 11月29日 20時20分)