三菱自動車は29日、都内で来年1月5日開幕のダカール・ラリー(パリダカ)参戦計画発表会見を行い、同社の主要オフロード車「パジェロ」によるワークス(メーカー直轄)チームでの参戦を次回限りとすることを明らかにした。
同社は1983年のパリダカ初参戦以来、パジェロを主要車種として使用。今年1月の前回大会までで、7年連続12度の総合優勝を遂げている。国内におけるオフロード車ブームの代表格でもあったパジェロは、同社の“代名詞”であり、パリダカにおいても常に大会の顔を務めてきた。
同社の栗原信一商品戦略本部長は「これまでの成績で参戦当初の目標は達成された。2009年以降は全く新しい挑戦に臨む」と説明。新世代のクリーンディーゼルエンジンを使用した新車両による参戦で「環境技術を見直す」(益子修社長)という。
2008年大会が自身21度目の出場となるドライバーの増岡浩(47)は、「過去の参戦のほとんどがパジェロだった。そのワークスとしての最後の戦いでは、ボクのパジェロで有終の美を飾りたい」と、5年ぶり3度目となる総合優勝へ意欲を示した。
三菱では2009年以降、プライベートチームによる市販車無改造部門でのパジェロによる参戦支援を強化。同部門での優勝も目指す方針だ。
パリダカ第30回大会は1月5日にポルトガル・リスボンをスタート。スペイン、モロッコ、モーリタニアを経由して20日にセネガル・ダカールにゴールする。総走行距離は9273km(うち競技区間5736km)が予定されている。
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