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【社会】

新任2候補に「参加派」 学力テスト不参加 愛知・犬山市教委

2007年11月22日 朝刊

 今年4月の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)に自治体で唯一参加しなかった愛知県犬山市の田中志典市長は、教育委員2人の新任に同意を求める議案を12月4日開会する市議会定例会に提出する。

 市長派の委員を送り「不参加」の方針転換を教委に迫るとみられる。

 同意を求めるのは市体育協会会長の加藤武司(67)と元教育委員で住職の林良忠(72)の両氏。

 全国学力テストで、市教委は「競争原理の導入は犬山の教育理念にそぐわない」として、委員5人の全会一致で不参加を決議した。これに対し、田中市長は「受けたい子ども、受けさせたい親の権利まで奪うのはどうか」と反発していた。

 その後の4月中旬、田中市長は教委関係者と市長室で激論中、急性大動脈解離で倒れ、約1カ月半の静養を余儀なくされた。

 職場復帰後は教委に対し静観の姿勢をとっていたが、名鉄相談役の谷口清太郎委員が10月31日、一身上の都合を理由に辞任。元小中学校長の滝尚文委員も12月20日で任期満了を迎えるため、新委員の人選を進めていた。

 

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