カナダ下院は28日、第二次大戦中の従軍慰安婦問題をめぐり日本政府に謝罪などを求める決議案を全会一致で採択した。同問題での外国議会による最近の決議は今年7月の米国、今月9日のオランダに次ぎ3例目。拘束力はないが、日本政府への国際的な不信感の広がりを示した形となった。
決議は、第二次大戦中に「旧日本軍がアジア・太平洋地域で女性に性奴隷になるよう強制した」事実があるとし、日本政府に「公式かつ誠意ある謝罪」を含め完全な責任を取るよう求めた。しかし日本が敗戦以降、過去の行為を償い、国連を通して国際平和に貢献してきたと明記するなど、当初の非難色はかなりトーンダウンしている。(共同)
毎日新聞 2007年11月29日 10時13分