コリー達に囲まれて
ラフコリー専門のブリーダーとして、コリー達と共に過ごす日々を記録します。

こちらから売った覚えはない

AIRWOMAN COLLIES

http://airwoman.if.tv/


結局のところ、可哀想と可愛いでしか、犬を捉えられない
人々が、私を非難しているということだ。私は、こちらが
先に喧嘩を売られたと思っている。ブログの日付や内容を
見ても前後関係は分かるはずだ。以前は、うちのURLを
某ブリーダーのブログのコメント欄に貼られたが、今回は
リンク先のブログだったから気付くのが遅れたのである。
何を言っても理解しようとはしないだろうけど、ブログの
主に答えておこう。


某ブリーダー・サイトの信奉者と異なり、私を応援して
下さる方々は、長らくレスキューに関わってきた人や
親の代から訓練系の繁殖家の家庭に育った人や純粋に
血統や犬種を研究してきた人や獣医師といった人々が
多いのである。


無料譲渡の里親ではなく、購入ではあるが、私自身が
コリーを成犬から何頭も飼ってきている。譲渡にお金が
関係しているとか、いないとかは、犬自身にとっては
関係ない。成犬になってから環境が変わるという点で
全く同じである。


引き取った犬が、なかなか食べるようにならないのは、
孤独だけが原因じゃないのである。単に新しい家庭での
環境作りが不十分だったり、以前の家庭での飼育方法と
ギャップが大き過ぎるのに原因があるということだ。


手から物を食べさせるのは、病気で上半身を起こせない
犬以外には行わない方が良いことである。逆に、余計に
食べなくなってしまうので、私は子犬のオーナーさんに
そうしないように言っている。


計画繁殖でもないのに、目を放した隙に息子犬が母犬に
乗って妊娠、そして2回連続の帝王切開で出産、生まれた
子犬たちには遺伝的傾向が非常に強いと言われる口蓋裂が
出ているのに、有料で子犬を売るブリーダーであるにも
関わらず、淘汰はせずに育ててしまう。そして、口蓋裂の
子の同胎犬を繁殖に使う。きっとその繁殖で、口蓋裂の
子犬が2〜3頭生まれたとしても皆、育ててしまうこと
だろう。それが無理なら、あなた達が協力すればよい。


自分の犬たちが可愛くて、オスメスごっちゃで室内飼育、
それがゆえに縫合手術が必要な怪我が多く、だけれども
飼主さん達には言葉優しくて、みんなで仲良くワイワイ
やっていれば、“理想的なブリーダー”なのだとする
方々が、こぞって、私の非難をしているのである。


もうちょっと犬種のこと、繁殖のことを勉強すべきだと
言いたい。トリマー学校を出たてのような方も中には
いらっしゃるようだが、学校で、遺伝とか正しい繁殖の
あり方とかを習ってないのかな?専門学校を出た人間が
「うちの○○ちゃんの子供が欲しい」の素人繁殖家と
同レベルではいけないと思うのだけど。


そうそう、日本語が上手く伝わっていないようだから、
書き加えておく。私は、人も犬も道連れに心中したりは
しないから御安心下さい。そうなる前に自主廃業するし、
家族も何十年来の友人もいるし、上っ面だけの仲良しは、
全然、必要ないと思っているので、御心配なく。
もうアホらしいので、どんな悪口を書かれても応じる
つもりはないので、そっちで勝手にやって頂戴。


私の悪口で盛り上がれば盛り上がるほど、コリー飼いに
素人繁殖家や繁殖に関する意識の低い人々が多いのだと
いうことが露呈するだけだ。


ついでに書いておくが、ハンドルネームは忘れたが、
楽しいオフ会に参加しているあなた達のどなたかが
飼っている某年度のベストコリーの子犬は、この先、
治療薬そのものがコリーを殺す可能性のある遺伝的
傾向の強い全身性アカラスを病む可能性があるから、
用心しておいた方が良い。


某年度というか何度かベストコリーを取っているらしい
種オスの前胎の犬が、全身脱毛の惨憺たる有様で某県の
ショーに出て来たということを知っているだろうか。
某県のJCC会員は、皆、知っていることである。
私と違ってJCCに身をおいているので、人間関係が悪く
なるのを心配して表立っては言えずにいるのである。


全身脱毛を起こすというのは、遺伝的傾向の強い全身性
アカラスの犬か、オスのホルモン失調の犬か疥癬の犬が
考えられるが、まさか犬の集まる所に伝染する疥癬の子は
連れてこないだろうし、来ていたのはメスだったそうだ
から、オスに多いホルモン性のものでもなかろう。


とすると、全身性アカラスである可能性が濃厚である。
その犬の後胎でベストコリーになった犬の繁殖犬舎が、
あなた達の崇拝するブリーダーの血統の大元の犬舎であり、
その全身脱毛の犬の弟であるベストコリーは、どんどん
繁殖に使われているのである。


そういう血統を繁殖に使っていけば、いったいどういう
恐ろしいことになるのか、真剣に考えるべきだと思う。
そして、ブリーダーとして、本当に飼主さんや繁殖犬を
大切にするというのは、オフ会を主催することではなく、
虚弱な犬や遺伝的に問題のある犬を渡さずに済むように、
繁殖に努力することである。


可愛いと可哀想だけで犬を捉えると、犬種そのものが
衰退するのだということを知らねばならない。個への
愛情に溺れて、種への愛情を蔑ろにするべきではない。
【2007/11/29 02:30】 | 飼育

子供への贈り物?

AIRWOMAN COLLIES

http://airwoman.if.tv/


今日もあっという間に終わった。
生後19日になるマイヤの子犬たちも生後25日のリズの
子犬たちと一緒に一胎児用平皿のパピーパンで離乳食を
食べさせてみた。朝食では、周辺で泣いて歩き回るだけ
だったので、ほとんどシリンジでの哺乳となったのだが、
午後には、2頭とも少しは、パピーパンからミルクだけを
飲んだようだった。


新生児飼育を経験したことのない人は、何もかも自然に
子犬はできるようになると思うかもしれないが、母犬の
乳首ではなく、シリコン樹脂の乳首を咥えさせるには、
何度か練習させ人が指で搾り出して、ミルクを味わわさ
ねばならないし、哺乳瓶に慣れた後、すぐに平皿から
ミルクを飲めるようになったりはしない。
ミルクを満たしたパピーパンの中を転びながら歩き回って
終わりである。


だから、平皿で離乳前の子犬にミルクを飲ませる為には、
前もって、哺乳瓶とは異なる舌の使い方をするシリンジで
数滴ずつ飲ませたりするし、離乳食だって、最初は小さい
スプーンで一さじ、一さじ、食べさせるのである。


そして、毎度毎度、脂肪分の多い犬用ミルクを身体中に
付けてくれるから、毎食後に、コットンや小さいタオル
ハンカチをお湯に浸して絞ったので、きれいに全身を
拭いてやるのである。


そして、敷き詰めたペットシーツやタオルを交換して、
ヒーターとタオルの隙間に入り込んで熱中症にならない
ように、狭い間隔でガムテープで固定してゆく。
生後1週間でも排泄処理は3時間ごと、そして6頭で
30分くらいかかる。哺乳は3〜4時間ごとで、これも
30分はかかる。


哺乳や排泄処理が終われば、台所での哺乳瓶の洗い物や
タオルの洗濯があるのである。もちろん、その間には、
親犬たちの食事やウンチの片付け、運動場の消毒液まき
とか、手抜きと言えども簡単な手入れがある。
犬の食器洗いもあれば、イタズラして壊してくれた物の
片付けや修理がある。お客さんへのメール送信や契約書の
作成とかブログやHP本体の更新もある。


とにかく365日、朝から晩まで犬漬けの日々である。
好きでなければできない事だが、ただ好きなだけでは
勤まらない仕事でもある。かなりの忍耐が要る。


子犬が居たり、体調を崩した犬が居たり、お腹が大きく
トイレが近い妊娠犬が居たり、同じようにトイレが近い
老犬が居たりすれば、深夜の2〜3時にトイレタイムを
取るのも日常茶飯事である。
命を扱うということは、こういう生活を覚悟するという
ことである。


先日、FAXでトライの子犬の申込みがあったのだが、
私は、お返事はしたが、譲渡話を薦めなかった。うちの
譲渡条件の一つである「常時NET環境にある」という
ことが無理なのが引っかかったのと、「孫への贈り物に
します」というフレーズに、危機感を感じたからだ。


「子供がコリーを欲しがっているので」というフレーズ
よりも更に不安が募る。おそらく幼い子供さんは、親が
反対したから、優しいお祖父ちゃんにコリーを買ってと
泣きついたのだろう。
世話は御自分がすると書いていらっしゃったが、子供に
犬の世話をさせず、お金だけ出すのは、なお悪い。


うちの親戚でも経験があるが、子供自身が色々な物を
我慢して貯金したり、アルバイトをして貯めたお金で
買ったのではない、ただ、買ってもらっただけの犬は、
ぬいぐるみサイズでなくなった頃には、興味の対象で
なくなってしまう場合が非常に多いのである。


子供へのお祝いであったり、孫への贈り物であったり
する場合、譲渡から半年後には、犬は、裏庭で小さい
小屋に鎖につながれ、退屈そうに、そこらへんの物を
齧っていることだろう。
自分が身を削るようにして育てた子犬をそんな環境には
置きたくないから、譲渡はお断りをした。


子供には犬を買い与えない方が良い。買うのは大人で、
所有者も大人であるべきだ。もし子供がゲームソフトも
携帯の長電話も我慢して、犬代を貯めて、飼育費も一部
自分のお小遣いを削って出すとでも言うのなら、大人が
協力する形で飼育してもよいが、大人自身が、飼育に
関する情報を自分で収集しなければならない。NETが
不得手だからと子供に頼ってはいけない。


子供に飼育費が出せるわけはないし、子犬のしつけも
上手く行くとは思えない。主導権は大人が握らなければ
ならない。でも、子犬代を貯めたのが、子供だとすれば、
子供はうんと言わないかもしれない。


しつけをされる立場の学童期の子供に、犬のしつけが
できるようにもってゆくには、親が、犬を躾ける様子を
つぶさに子供に見せるしかない。


となると、やはり、まずは、大人が自分用の犬を買って
育てて、しつけして、それができて初めて、自分の子が
自分用の犬を持つことを許可するべきだろうと思う。


●離乳食を食べるリズ胎6頭とマイヤ胎2頭

071128L&Mtai2-1



●ペットシーツの上に敷いた新聞紙はミルクでベタベタ。

071128L&Mtai2-2



●顔も身体もミルクまみれ。でも、これでもまだ上手に
なったほう。

071128Lpups




●こちらは、生後9日の福胎の5頭。

071128Ftai

【2007/11/28 19:16】 | 飼育

期待の種オス

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ブリーダーさんより届いたナイル君の画像です。
春まで関東のJKCのショー会場に出没しますので、
応援よろしくお願い致します。


ナイル071125−1

【2007/11/27 18:14】 | 飼育

訂正箇所あり

AIRWOMAN COLLIES

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25日と26日のブログに少々加筆しておきました。


私を非難して自分達の愛犬家ぶりを披露している人達に、
犬を極度に擬人化したり、情緒に流されたりすることで
逆に、犬を不幸にしてしまうことが多いのだと、悟って
頂きたいと思います。


話題になった崖っぷち犬は、鎖につながれた外飼いで
今までに脱走したことがあるそうです。自由気ままに
育った犬ですから、自由の方が餌よりも幸せなのです。
でも、日本で放し飼いは許されませんから、なんとか
室内飼育や広いスペースでの犬舎飼育に直してやる
べきなのですが、愛護センターによって、譲渡条件が
異なる為、そういうことは条件には無かったのでしょう。


悲しいかな、美味しいフードと朝晩の散歩だけあれば、
犬は幸せだと信じ込んでいる飼主さんは、老齢の方には、
非常に多いのです。崖っぷち犬の飼主さんも御高齢で、
同じようなタイプだと思います。


そういう飼主さんに対しても、ひとたび飼われた犬は
尾を振ります。でも、客観的に見れば、外飼いで朝晩の
散歩時しか接触のない飼い方では、犬は本当に幸せだと
言えないでしょう。
逢瀬の時に犬が全身で喜びを表したとしても、飼う人が
十分なケアをしてやることができない人ならば、犬は
不幸になります。瞬間的な情緒だけで、犬の幸不幸を
判断すべきではないでしょう。


==========================
ジャスミンのヒートが始まりました。リズ胎の子犬たちは
平皿から離乳食を食べれるようになりました。
マイヤの子犬達は、離乳期が近づいている為、哺乳瓶から
飲むのが下手になってきています。この子達は、生まれた
直後より非常に唾液が多くて粘りがあるので、おそらく
特別に消化能力が高く、それゆえ発育が抜群なのだろうと
思います。また、運動能力が高く、目が開く前から達者に
歩いています。


福の子犬たちは、哺乳瓶から飲むのが上手になりました。
動きも大きくなりミルクを催促して泣きます。ゴットン
ゴットンと横に転びながらハイハイしていて、歩く為の
準備段階へと発育しています。目が開く頃には、ちゃんと
歩けるようになっているでしょう。
そろそろ2回目の撮影会をお願いしなければなりません。


【2007/11/26 14:50】 | 飼育

できの良い息子たち

AIRWOMAN COLLIES

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昨日のJKC千葉で、レックスとリズの息子のジークが
グループ3席に入り、JKC−CHに王手がかかった。
このぶんだと、同じくCHに大手がかかっている父親の
レックスよりも早くに完成するだろう。

071125JKCChibaJBJ



レックスと福ちゃんの息子のクロム君は、生後9ヶ月に
なったばかりなので、ジークには勝てなかったらしいが
とってもよい感じに育っているので、今後が楽しみだ。


071125JKCChibaJBJ&MW



親父のレックスは、毎日、千と一緒に若い者を引き連れ
どわ〜っと運動場と屋内運動場を駆け抜けている。
体当たりをされると危ないので、ウンチを拾うときには
ぶつかられないように気をつけている。


ほとんど同い年のレックスとブランディは、フェンスを
挟んで牽制しあっている。だから、レックスを出す時は
ブランディを引っ込めているし、ブランディを出す時は
レックスはケージの中である。


去勢しないで成犬まで育ったオス同士が、不妊オペを
しないメスが沢山いる環境下で、仲が悪くなるのは、
当たり前である。


だから、どこかのブリーダーのように、オス同士が
不仲だからと言って片方を里子に出すのは“已む無き
理由”に当たらない。そんなのは里子に出すまでもなく
飼い方を変えればどうとでもなるのだから、単なる
食い扶持減らしの譲渡であることを、はっきり認める
べきだと思う。うちだって、正直、食い扶持減らしを
したいと思うくらい経済的に苦しい。だけど、それを
しないで頑張っている。
レスキューの呼びかけをするよりも、自分のとこから
レスキューしてもらわないで済むように犬の飼い方を
改める努力をすべきだろう。


レックスの息子達がショーで頑張ってくれているのだが、
ブランディの種オスとしての能力も高く、運動場に立つ
ピリカや福の姿を見ると、確実に父犬から良いところを
引き継いでいるなと思う。首が上がって立ち姿が非常に
良いのである。そして、ブランディの子供である証明の
額のボサボサ毛が出ている。


福と母のターシャは顔も毛色もよく似ているので、暗いと
私でも見間違うことがあるのだが、バリケンから出す時に、
額を見て、ボサボサ毛が出ていれば福だから大丈夫と思い、
ミリオンが出ている運動場へ出す。これがターシャだと
ミリオンと目が合ったとたんに大喧嘩になる。この2頭は
本当に相性が悪い。


今、育てている3胎13頭の子犬のうち、ブランディと
リズの子犬2〜3頭は、ショーリングに立つかもしれない。
うちに残す台牝を含めてであるが。ブランディの子供達と
レックスの子供達と比べ、どう違うか見てみたい。そして、
今後の繁殖のプランを練ってゆきたい。


犬をプロに預けてJKCのショーにエントリーするには、
けっこうな費用がかかってくる。だから、繁殖を頑張って
出陳料を稼ぎ出さねばならない。


純血種を繁殖するには、繁殖犬をショーに出して、犬質の
見極めをする必要がある。農家や酪農家の品評会と同じと
思えばよい。こういった品評会で農林水産大臣賞や内閣
総理大臣賞を取ると、素晴らしい果実や肉牛だと認められ
信用が得られる。犬の場合もそれと同じである。だから、
シリアスブリーダーにはショー出陳は欠かせない。


でも、贅沢な趣味として、いくらでもお金をつぎ込める
ホビーブリーダーではないので、ショーにばかりお金を
かけることは無理だ。飼育の設備を整え、優れた種牡や
台牝たちを揃えるのが先だ。
そして、多くの犬達を養いながら、繁殖引退犬の世話も
しながら、ドッグショーに出陳してゆかねばならない。
犬の繁殖を趣味ではなく、職業としてやってゆくのは
非常に厳しい。


だけど、そういう厳しいのを承知で、職業として選んで
いるからこそ、24時間態勢で臨めるし、多くのコリーの
飼育を経験できる。NETや本の受け売りではない知識で、
中高年のコリーの世話の仕方や最期の近づいた老コリーの
介護の仕方も飼主さんに教えてあげれるのである。


7歳過ぎた犬を手元に置かないようなショーブリーダーも
多いわけだけれども、飼主さんが、本当にブリーダーに
飼育のアドバイスを求めたくなるのは、子犬の飼育時期と
老犬の介護時期である。


人間の場合も同じだけれど、子犬の世話も老犬の世話も
何がきついって、2時間ごとに排泄その他で起こされて
世話する人間の睡眠時間が無くなることだ。疲労は溜まる
一方である。15分ごとに起こされるようになれば、もう
拷問のような感じである。だから、迷子犬アルファ問題で
繰り返し述べたように、1人暮らしの老人に大型の老犬の
世話は難し過ぎるのである。


子犬や子供の場合は、生後何日になれば、授乳の間隔が
長くなる、トイレの間隔が長くなると分かっているし、
世話する人間は、少しずつ楽になってくる。でも老犬や
老人介護の場合は、いつまで苦しい介護が続くか目処が
立たないし、トイレの間隔も給餌の間隔も短くなってきて、
世話が楽になるどころか、日を追うごとにしんどくなって
くるのである。


そして、子犬の場合は、辛い飼育の時期を通り越せば、
明るく楽しい未来が待っているけれども、老犬の場合は、
辛い介護の時期を通り越した先には、更に辛い死別という
奈落の底が待っている。


その奈落の底から引っ張り上げてあげる為のアドバイスや
ペットロスから救われる為の新しい子犬を提供できるのも
ブリーダーである。だけど、ブリーダー自身が、奈落の
底を経験せずにいたのでは、何も語れない。全ての犬の
最期を看取ることは無理でも、何頭かは自分自身の手で
介護して見送った経験が無ければ、いくらドッグショーの
賞歴が素晴らしかったとしても、その犬種の専門家だとは
言えないと思う。
【2007/11/26 02:44】 | 飼育

大騒動の末に

AIRWOMAN COLLIES

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コリー飼育者たちの間で大騒動になった迷子のコリー、
アルファ君の元飼主さん出現事件だが、今週末にUP
された愛護団体catnapさんの報告文を読むと、どうやら
太郎という犬とアルファ君とは別の犬である確率が高い。


それに、仮に同一犬であったとしても飼主さんと名乗る
男性の捜索姿勢には疑問があるので、愛護団体としては
引き渡せないのも無理はない。


掲示板ではなく、「保護日記・一つだけの花」において
11月22日、23日、24日として、今までの経緯が
非常に詳細に載っている。この報告文を書くだけでも
恐ろしく時間を要していると思う。担当者は、御自分の
本業もある方だそうだから、御苦労なことだと思う。
しっかりとした保護活動を行うというのは、本当に大変な
ことだ。頭が下がる。

http://ameblo.jp/catnap-memo/


それにしても、これほど数が少ない犬なのに、同時期に
千葉と東京の2箇所のセンターで保護されていたのには
驚いた。放浪癖があると言われることもある犬種だが、
飼主さんが家の周りを高さ150cm以上のフェンスで
しっかり囲い(8面サークル等を利用して囲ったのでは
すぐに壊して逸走する)、扉を二重にして、鍵をかける
ようにしていれば逃げられることはない。


マイクロチップは、捜索のためというよりも本犬確認の
為に、今回のような誰の犬かが問題になった時、自分の
犬だと証明する為に必要なのである。それと、狂犬病予防
ワクチンの際の畜犬登録をしていれば、訴訟になっても
自分の犬だと主張し勝訴できる。


でも、マイクロチップを埋め込んでおくような用意周到で
危機管理能力に優れた飼主さんならば、当然、家の周りは
しっかりとしたフェンスで囲っておくだろうし、留守中に
庭に出しておくこともないだろうから、マイクロチップは
出番が無いのかもしれないが。


今回の迷子の一件で、結局、一番被害を被ったのは私かも
しれない。アルファ君が太郎君と証明できていない状態
なのに、飼主さんに返せ返せと言っただけでは済まず、
「もし本当の飼主であっても大型犬の飼育不適格者だから
飼主だと名乗る人に戻すべきではない」と書いた私への
非難で盛り上がり、私にブリーダーとしての資質を問うと
明言している某ブリーダーサイトの住人達は、この結果を
どう捉えるのだろうか?


私は、60歳を越した状態で大型犬の子犬を飼い始める
べきではないと思っている。訓練士、プロハンドラー、
ブリーダーとして、それなりの施設を持って、数十頭の
飼育経験のある人間は、もう少し上の年齢まで大丈夫だ
けれども、私自身は、60歳を越してから手間の要る
コリーの子犬を飼い始めようとは思わない。自分自身の
手で、何頭も老いたコリーを介護し見送ってきたから、
自分が老いてから、その重労働をこなせるとは思えない。


犬を飼っていると、死にたくなった時に簡単に死ねない。
私は、子供も居ないので、不治の病に侵されたりすれば
絶対に他人を道連れにはしない方法で、自らの命を絶つ
ことも考えに入れている。そういう性質なのである。


自分がどこまで頑張れるかを見る為に、とことん痛みに
耐えて生きるか、周囲に迷惑をかけるからと、自分で
終わりにするかのどちらかだろう。いずれの場合も犬が
居ると、行動に移せない。


コリーは長生きでも15歳くらいだから、自分の親を
見ていて、75歳過ぎだと大型犬の世話は若い犬でも
きついと思うので、コリーの子犬の飼育のリミットは、
75−15=60歳なのである。


私なら、大型の飼育経験も豊富だし、それなりの設備も
あるので、もう少し上の年齢まで大丈夫と思うけれども、
自分の身体が重病でしんどい時には、コリーを愛でる
心の余裕は無いだろうと思う。


私の場合は、多くの愛犬家のように、自分が居ないと、
この子は生きてゆけないのだと言いながらも、実は、
自分の方が、犬に精神的に依存しているのとは違う。
コリーに見守られたいとは思わない。私がコリーたちを
見守ってやる気力が萎えた時は、全てを終わりにする
時なのである。
【2007/11/25 06:47】 | 飼育

子犬は元気です

AIRWOMAN COLLIES

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23日のブログのUPが無かったので、妹が父母宅に
「子犬が死んだの?」とTELしてきたらしいのですが、
子犬が死んでUPできないのじゃなくて、育っちゃって
忙しくってパソコンに向かう時間が無かったのです。


リズ胎の6頭は、昨日の夜から離乳食を始めましたが、
気に入ったらしく、ミルクよりも大騒ぎでした。
マイヤ胎の2頭は、リズ胎の2頭よりは大きいのですが、
生後15日ですから、いくら発育が良くても離乳食を
食べさせるわけにはゆきません。


母犬の食事管理の工夫もむなしくアルカリ乳に変わって
人工哺乳に切り替えた福胎の5頭は、カテーテル哺乳を
していますが、昨晩から哺乳瓶で飲む練習をさせた結果、
2〜3頭は、けっこう上手に飲めるようになりました。
でも、新品の乳首では力不足でダメなので、マイヤ胎の
子犬たちがしばらく使った後のを使っています。


考えてみれば、3頭の台メスが同じ時期に生んだことは
何度かありましたが、少なくとも1頭は母犬に抱かせて
おけたのです。今回のように3胎全てが、完全断乳して
いるのは、初めてじゃないかと思います。だから時間が
無いのです。


哺乳の合間に成犬たちの世話をしますし、デスクワークも
ありますし、週に3〜4回は、1時間ですが、学習塾で
子供に勉強を教えています。こちらも期末テストの直前
なので、休ませてもらうわけにはゆきません。


オモチャで遊んでやる間が無い為、小さいダンボール箱を
運動場へ放り込んでおいたら、しばらくしてから大喧嘩の
声がしてきたので、洗い物をしていたゴム手袋姿のままで
運動場へ降りてゆき、2頭を引き離しました。
ピリカとあかりの初めての面子のバトルだったせいで、
引き離すタイミングをミスってしまい、あかりの犬歯が
左手首に当たってしまいました。


ゴム手袋のおかげで出血はしませんでしたが、薄手の
ゴム手袋がV字型にパックリ切れて、手首には青あざが
できていました。
ダンボール大好きのあかりから、傍若無人のピリカが
奪い取ろうとして大喧嘩になったようです。多頭飼育の
場合、いつでもみんな仲良しというわけにはゆきません。
オスメスに関係なく、相性の良い子良くない子がいて、
揉め事になりやすいシチュエーションがあります。
温厚な気質のコリーであっても、互いに気に食わない
相手はできてきます。飼育頭数が5頭を越せば、普通の
一般家庭の飼い方から犬舎としての飼い方に変えないと
縫合が必要な喧嘩による怪我やヒートの見落としによる
できちゃった婚などが起きてきます。
だから、種オス同士は、人が見守る中でないと一緒には
出さないとか、運動させない時は、ケージに入れておく
などの犬舎式の管理術が必要です。


傍から見ると犬舎式管理は可哀想に思えるかもしれない
ですが、実は、犬の安全と繁殖の健全性を維持する為に
必要なことなのです。ケージでおとなしく過ごさせる
時間があるから、運動場に放してやるとダ〜っと全力で
走って筋力作りができ、ストレス発散にもなるのです。


断乳させた台メス達は、産後の分泌物の量が収まってきた
頃より、屋外で過ごさせる時間を増やすようにしています。
授乳をしていない為、体力の回復は早いのです。リズは
若い犬達の先頭に立って走っています。マイヤは、まだ
分泌物が多いようなので、室内で過ごさせることが多く、
福ちゃんは、やっと子犬達の排泄の際の鳴き声に反応して
吠え続けるのを止めました。


レックスやブランディが嬉しそうにジャスミンの近くへ
行くので、ジャスミンのヒートが近いです。あかりは
ホルモン注射が必要かもしれません。ジュリアは順調に
妊婦生活を送っています。ものすごい食欲です。たぶん
2歳前なので、アルカリ乳にならずに済むだろうと思うの
ですが、チェックは怠れません。


ジュリアの胎は、リズ胎同様、真剣勝負で臨みます。
前回、子犬に直にEM菌をスプレーした直後から様子が
急変し、肺の組織が破壊されて急死したのです。リズの
前胎の場合は、リズの毛にスプレーしていたのを子犬が
舐めた為、子犬たちの消化器官が破壊されたのですが、
今回の子犬たちは、EM菌を完全に除去しているので
今までで最高の育ちぶりで、片手で抱っこするのが大変な
くらいです。


ジュリアの前の胎の2頭は本当に発育が良くて、可愛い
盛りに苦しんで苦しんで死んでしまいましたから、今回
絶対に死なせないようにしなければなりません。


EM菌の残留物が無いように、殺菌は、パルボウィルスや
SARSウィルスにも対応している業務用の二酸化塩素で
念入りに行っています。


消臭効果はEM菌の方が優れているような気もしますが、
もう微生物系のものは怖くて手が出せません。NETで
調べてもEM菌による弊害は、シジミと昆虫とネズミの
飼育で少し見つかるくらいです。マイクロバブルバスに
EM菌をプラスする所があるのだと聞いたので、そういう
所では、虚弱な犬猫は、シャンプーを頼まない方が良いと
思います。得体の知れない酵母群を使わない、普通の泡で
洗ってもらう方が安全でしょう。


子犬や子猫やたぶん人間の新生児の近くでは、EM菌は
使わない方が良いと思います。そして、病中病後の犬や
老犬にも使わない方が安心です。使うと、むごい結果に
なるだろうと思います。経口的に入るのよりも吸引の方が
急激で、あっという間に悪くなります。
EM菌が、介護施設で使われているのが心配です。呼吸器
疾患の老人の場合は、どんどん悪くなってゆくだろうと
思いますが、おそらく世話する人はEM菌との因果関係に
気付かないと思います。恐ろしいことです。


071124Ftai



071124L&Mtai1



071124L&Mtai2

【2007/11/24 16:50】 | 飼育
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ショーや訓練に頑張ってます。

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