前知事汚職事件公判 取調べに問題はない
2007年11月29日 18:18
前の知事、佐藤栄佐久被告と弟の祐二被告が収賄の罪に問われている汚職事件の裁判です。
きょうの公判で、祐二被告の取調べを行った検察官は、当時の取調べに問題はなかったとする証言をしました。
栄佐久被告は、県が発注したダム工事を前田建設工業に受注させる見返りに、弟・祐二被告の会社の土地を前田建設工業の下請けの建設会社に時価よりも高く買い取らせ、差額分をワイロとして受け取ったとされています。
きょうの公判では、祐二被告の取調べを行った検察官が証言しました。
弁護側は、祐二被告の供述調書が威圧的な取調べで作成され、「事実ではない」と主張していましたが、検察官は「机を叩くなどしたが、供述を翻したため」などと述べ、取調べに問題はなかったと主張しました。
また、「弁護士との接見で、兄の栄佐久被告が容疑を認めるようだと聞いて、祐二被告が収賄の事実関係を栄佐久被告に報告したことを認めた」とする取調べの状況を明らかにしました。
県庁爆破予告FAXで 脅迫職員を免職処分に
2007年11月29日 18:17
県庁を爆破するという脅迫文を送りつけ、逮捕、起訴された県教育庁の職員が、きょう付けで懲戒免職となりました。
懲戒免職の処分を受けたのは、先月、「県庁で爆発事件を起こす」との脅迫FAXを県庁に送りつけ、逮捕、起訴されている県教育庁の職員、佐藤典昭被告45歳です。
*野地陽一教育長の会見
「今後は、かかることの無いよう、教育委員会全体の引き締めを図り、職員の起立保持に全力を上げてまいります。この度はまことに申し訳ありませんでした」
野地教育長は、ことし県庁に送りつけられた他の3件の脅迫FAXも佐藤被告によるもので、中には県立学校に向けた脅迫もあり、教育活動に大きな影響を与えたことから処分を決めたとしています。
佐藤被告は動機について「うっぷんを晴らすためだった」などと供述していますが、県教育委員会は、その原因はわからないとしています。
受刑者の面会時間を短縮 県弁護士会が是正勧告
2007年11月29日 18:16
受刑者の面会時間が法律で定められた時間より短くされたのは人権侵害にあたるとして、県弁護士会は、福島刑務所に法律の運用を徹底するように勧告しました。
県弁護士会によりますと、福島刑務所の53歳の男性受刑者が去年7月に知人と面会した際に、看守が、面会時間をおよそ12分で打ち切りました。
面会時間は、法律で原則30分以上とされ、やむを得ない事情のみ30分以内に制限できると定められています。
しかし、県弁護士会の調査では、当時、所内の規則で原則30分以内とし、親族以外は10分程度しか認めていなかったということです。
県弁護士会では人権侵害と認め、福島刑務所に法律通り面会時間を確保することなどを勧告しました。
福島刑務所では「すでに規則を改正しているが、勧告を真摯に受け止め、適切な管理・運営に努めたい」とコメントしています。
患者受け入れ拒否問題受けて 救急搬送の実態を調査
2007年11月29日 18:15
福島市で、交通事故に遭った女性が病院から受け入れを何度も断られた問題を受けて、県は、県内の救急搬送の実態を調査することになりました。
今月11日に、福島市で車にはねられた女性が病院から受け入れを何度も断られ、搬送までに1時間もかかる問題が起きました。
この問題を受けて、県は県内12の消防本部に対し、同じようなケースが無かったか、過去3年間にさかのぼって救急搬送の実態を調べ、報告するように求めました。
調査では、救急隊員が病院を照会した際に受け入れてもらえなかった回数や原因などを調べることにしています。
昨年度分は来月4日まで、2004年度と2005年度分は来月25日までにまとめるよう求めていて、県は結果を分析した上で対策を講じていく方針です。
構造計算偽装の疑い 郡山郵便局は問題無し
2007年11月29日 18:14
構造計算書を偽装していた一級建築士が関わっていた可能性があった郡山郵便局の構造計算は、問題がないことがわかりました。
郡山郵便局は、19年前の増築工事の際に、全国の物件で構造計算書を偽装していた一級建築士が関わっていた可能性があり、郡山市が、郵便局側に構造計算をやり直すよう求めていました。
日本郵政株式会社は、きょう、東京の第三者機関に再計算を依頼した結果、「構造に問題はなかった」と報告しました。
郡山市は今後、報告の内容を検証することにしています。
広野町の子どもたち みかん狩り楽しむ
2007年11月29日 18:13
広野町では、地元の小学生たちがみかん狩りを楽しみました。
広野町では、温暖な気候を活かして20年ほど前からみかんを栽培しています。
きょうは、町内の小学2年生47人が地元のみかん畑を訪れ、みかん狩りを楽しみました。
ことしは天候に恵まれ、数も多く、粒が大きいみかんができたということです。
子どもたちは、大きく育った実をもぎ取ると早速ほおばっていました。
*児童インタビュー
「(Q.みかんの味は?)甘くてすっぱかった。(Q.美味しい?)美味しい!」
「(Q.きょうは何個採った?)5個。(Q.残りはどうする?)持って帰ってママたちにあげる」
このみかん畑では、12月中旬ころまで収穫ができ、地元の人たちがジャムなどに加工してイベントなどで配る予定だということです。
暴力団組事務所 使用差し止め求め提訴へ
2007年11月29日 12:00
会津若松市の暴力団組事務所の撤去問題をめぐり、住民らはあす、組事務所の使用差し止めを求める訴えを起こすことにしています。
訴えを起こすのは、会津若松市の住民などおよそ2,400人です。
住民らは、去年11月に会津若松市内の別の場所から市内の一箕地区の小学校近くに移転してきた暴力団組事務所の使用差し止めを求めます。
この問題をめぐっては、これまでに周辺住民が民間交番を開設したり署名活動をしたりするなどして、組事務所の立ち退きを求めてきましたが、暴力団側からの回答はありませんでした。
弁護団では、「できるだけ早い解決を目指したい」と話しています。
福島市の信夫山 ユズの収穫始まる
2007年11月29日 11:59
福島市の信夫山では、特産のユズの収穫が始まっています。
福島市の信夫山では、6軒ほどがユズを栽培していて、曳地達夫さんも今月17日から収穫を始めました。
ユズは1年おきに実がなる木が多く、ことしはおよそ100本の木のうち、3分の1ほどが実をつけました。
夏から秋にかけて気温が高かったために、実の色づきが1週間ほど遅れたものの、この時期になって鮮やかな黄色に輝き、香りも十分ということです。
信夫山のユズは寒い場所で育つため、皮が厚く、香りが強いのが特徴で、県内の料理屋や加工業者に出荷されるということです。
ユズの収穫は、来週いっぱい続きます。
原油高騰、県内企業にズシリ 6割が“大きな影響”
2007年11月28日 18:26
原油価格高騰の影響が県内にも広がっています。
県の調査で、6割以上の企業が、コスト面で「大きな影響がある」と答えていることがわかりました。
この調査は、県が県内の19業種・71企業を対象に行いました。
その結果、61%の企業が、原油価格の高騰はコスト面で「大きな影響がある」と答え、このうちの半分近い企業が「価格に転嫁することは困難」とし、原油高騰が企業経営に重くのしかかっている実態が明らかになりました。
原油価格の高騰は、当分続くと見られています。
このため県では、県内7つの地方振興局に「原油高相談窓口」を設けて、県の「緊急経済対策資金」の活用を促すなど、県内企業の支援を行っていくことにしています。
マイカー通勤がターゲット 阿武急が新サービス
2007年11月28日 18:22
原油高から来るガソリン価格の高騰がマイカー通勤をする人の悩みの種になっていますが、県北地方を走る阿武隈急行が、マイカー通勤の人をターゲットにある作戦を考えました。
福島駅と宮城県の槻木駅を結ぶ阿武隈急行は、3人以上で通勤定期を申し込んだ事業所に、運賃の5%から30%を支払うサービスを始めます。
支払われる金額は人数などによって違いますが、福島駅と梁川駅間の3か月定期を5人で申し込んだ場合、15%の4万7,100円が事業所に支払われます。
厳しい経営が続く阿武隈急行が、なぜ思い切った作戦にでたかといいますと…。
*阿武隈急行・横田宗郷営業課長インタビュー
「急激なガソリン価格の高騰に伴って、各事業所で自動車通勤の人多いと思うのですが、これを機会に電車を少しでも見直してもらって電車にきてもらえれば」
すでに事業所への売り込みも始まっています。
伊達市にある東北労働金庫では、職員7人中、4人が阿武隈急行を利用しているとあって、手ごたえも上々です。
*東北労働金庫・先崎英夫支店長インタビュー
「企業としても大変助かって、なおかつ地球環境に優しい。一石二鳥といいますか、メリットあると思います」
すでに定期を持っている人には無料で精算に応じてくれるとあって、申し込みを検討することになりました。
事業所に入る手数料の行方が気になりますが…。
*先崎英夫支店長インタビュー
「地球環境に優しいところに活用して」
マイカー通勤の人を一人でも呼び込もうというこのサービスは、ノーマイカーデーでもある12月1日から始まります。