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【社会】

28歳男に2審も無期懲役 旅行中の台湾女学生殺害

2007年11月29日 11時35分

 台湾から観光旅行中の女子大生を暴行、殺害したとして殺人など6つの罪に問われた無職渡辺高裕被告(28)の控訴審判決で、東京高裁は29日、求刑通り無期懲役とした1審甲府地裁判決を支持、被告の控訴を棄却した。

 安広文夫裁判長は判決理由で「残忍な犯行で、何の落ち度もない外国人女性が、異国の地で命を奪われた無念さは察するに余りある」と述べた。

 弁護側は1審と同様、殺人や死体遺棄を認める一方、わいせつ目的略取や逮捕監禁などの罪について「無理やり車に乗せたり、縛ったりしていない」と無罪を主張したが、安広裁判長は「不合理で信用できない。捜査段階で事実関係を認めた供述の方が具体的で迫真性がある」と退けた。

 判決によると、渡辺被告は2004年6月29日午前0時ごろ、山梨県富士河口湖町で旅行に来ていた蕭任喬さん=当時(21)=を脅し、車に乗せて監禁。静岡県沼津市などを連れ回した後、山梨県富士吉田市内で暴行して首を絞めて殺害し、道路脇の側溝に遺体を捨てるなどした。

(共同)
 

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