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楽屋ばなし:中村梅玉 父が喜んでくれる褒章受章

 今月初め、紫綬褒章を受章した。「思いがけないことで感激しましたが、そういうものをいただける年になったんですね。何よりも父(故中村歌右衛門)が喜んでくれていると思います」

 昨年が初舞台から50年。還暦(60歳)でもあった。「50年間、父の敷いてくれたレールの上を、ただひたすら歩いてきました。どの舞台に出ていても、どこかで父が『だめだ』と怒っているような気がします」

 父の厳しい指導を受けた。「『色気が足りない』『情がない』と言われても、できなくて。反発もしたけれど、今に分かるという意味で言ってくれていたんでしょうね」

 「吉野川」の久我之助、「賀の祝」の桜丸、「すし屋」の弥助など、あたり役は多い。

 「二枚目や若衆系の役を数多くやらせていただき、レパートリーになっておりますので、この道をずっと進んでいきたい。70歳になっても80歳を過ぎても、前髪の似合うような役者でいたい。役者は分別くさくなったらだめです。常に気持ちを若くもっていないといけません」【小玉祥子】

毎日新聞 2007年11月28日 東京夕刊

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