女たちの風林火山 戦国の乱世は武将たちだけが戦っていたわけではありません。女性たちもまた懸命にそれぞれの運命を生き抜き、戦っていました。
於琴姫・特徴

 於琴姫は“喜怒哀楽”の“怒”と“哀”がない“喜楽”だけという印象。そんな、やさしさ、明るさを表現するために、全体的には落ち着きを残しつつ、かわいさ、若さを出す色や柄を選んでいる。打ち掛けは、柄を大きくして落ち着きのある華やかさを。また、打ち掛けの中に着ている着物は、薄いオレンジがかったピンクだ。同じ側室でも、由布姫が着ていた鮮やかなピンクと差をつけている。

衣裳比べ
於琴姫と美瑠姫。明暗の分かれた2人の側室の衣裳の特徴を紹介。
解説:古舘謙介(衣裳チーフ)
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美瑠姫・特徴

 美瑠姫が打ち掛けを着ていたシーンは志賀城が落城したときだけ。そこで城主の正室らしさをわかりやすく見せるために赤の打ち掛けにした。その後、小山田の側室となってからは、屋敷で過ごしているので着物姿になっている。小山田に合わせた落ち着き、また郡内領主という地位の高さを考えて、柄も色も増やして、ふつうは2色のところを3色ぐらい使った着物になっている。ふだんは気品のある落ち着いた姿にした。

身上調査〈於琴姫・美瑠姫〉
姫たちの思い
衣裳比べ
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