逮捕の妻「友達なので賄賂にならず」
防衛省の守屋武昌前次官をめぐる接待汚職事件で、28日、逮捕された守屋前次官の妻が、ゴルフ旅行の接待について、「友達なので賄賂になるとは思わなかった」と供述していることが新たに分かりました。 この事件は、防衛省の前事務次官、守屋武昌容疑者(63)が妻の幸子容疑者(56)とともに、防衛専門商社「山田洋行」の元専務、宮崎元伸容疑者(69)から事務次官在任中の2年9ヶ月間で12回、総額およそ389万円のゴルフ旅行の接待を受けていたとして、28日、収賄の疑いで逮捕されたものです。 調べに対し、守屋容疑者は「間違いありません」と容疑を全面的に認めているということですが、妻の幸子容疑者は「宮崎容疑者は友達なので、旅行代金を払って貰っても賄賂になるとは思わなかった」と、容疑を否認していることが関係者の話で新たに分かりました。 一方、一連の接待以外に、2004年から去年にかけて山田洋行のアメリカの子会社の裏金400万円近くが、宮崎容疑者側から幸子容疑者の口座などに振り込まれていたことについては、守屋容疑者は「妻が融資を受けたもので、すでに金は返却している」と、賄賂であることを否定しているということです。 特捜部は、こうした資金提供についても守屋容疑者と妻を追及するとともに、29日、容疑を裏付けるため防衛省を家宅捜索する方針です。(29日11:25)
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