三菱東京UFJ銀行のドメイン名
高木氏の日記のエントリにある「三菱東京UFJ銀行の要領を得ないセキュリティ解説」で、「mufg.co.jp ではなく、mufg.jp などという信頼性の低いドメイン名を使っているのも不用意だ。」という注釈があるが、ほぼ同感。ただ、以前取り上げたときに .co.jp が第三者に取られているという認識はなかったので、改めて調べてみた。
.co.jp は「菱永鑑定調査株式会社」が所有している。なるほど、この「菱」というところで勝手に三菱のことと混同していたのかと思ったが、登録担当者の通知アドレスのドメインは mind.ad.jp となっていて、mind.ad.jp は「三菱電機情報ネットワーク株式会社」が所有している。まあ、東京三菱銀行とはかなり遠いけれど(三菱鉛筆と違って)無関係というわけではないだろう。三菱東京UFJ銀行の沿革を見ると、経営統合を発表したのが 2004年7月で、mufg.co.jp は、この月に登録されている。ちなみに、mufg.jp は11月の登録だ。沿革を見る限り、"MUFG"という社名が発表されたのは2005年2月のようだから、推測するに、この登録者は、経営統合が発表されたとき、すでに何かを通じて社名が MUFG になる可能性があることを知っていたのではないだろうか。
考えすぎかもしれない。
関係ないけれど、高木氏が理事を努めている Web Appliation Security Forum のドメイン名は WASF.net である。.com は売出し中で、.org は無関係のサイトである。.com/.org は登録済みだったが、.net は空いていたので取ったという程度の、あまり褒められたドメインではないと思うが、どうだろう。