本家サイト「好き好きおにいちゃんＭ！」 本田透「喪男の哲学史」
「本ブログの内容は、本家サイトにも収録されております。よろしければ、本家の方へもお立ち寄りくださいな（＾＾）」
2007-11-13 聖女と卑語と、現実を超えるエロス −古今東西卑語はエロエロ！−
■聖女と卑語と、現実を超えるエロス −古今東西卑語はエロエロ！−
汝（エロス）、われに聖き狂気の力を与えへんとならば、
われに汝が性をも超えて行かしめよ。
（ポリツィアーノ「ジョストラ」「ルネサンス精神の深層」より）
……… ( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ これはどう見ても、「おしおき」ってレベルじゃ（ｒｙ
拷問を萌え化するとは…この企画を立てた人は天才というかなんというか(^^;
ただ、歴史的な拷問をこういった間取りの広い形で紹介するというアイデアは、
私としては嬉しいですね。こういうデカダンぽいペダンティックは大好きです(^^)
澁澤龍彦「拷問について」とか、とても大好きな随筆ですし、本書も楽しみですね…。
また個人的には、以前本田透さんが取り上げていたエキセントリックな中世聖女達
とかもぜひ萌え化して取り上げて欲しいな。「ゼロのルイズ」のルイズのモデルとして
紹介された「虚無のルイ―ズ」とか、度を過ぎたマゾヒストぶりがとても萌えるんですが（爆）
「水は髑髏のなかに注いで飲み、テーブルにつかずにかならず床で食事します。
落ちたパン屑は獣のように舌でなめて集めます」ルイーズは自分の行動を逐一
司祭に報告している。………「親愛なるおとうさま（フランス語ではベール（神父）
という言葉とベール（父）という言葉は同じである）、あなたはきっと、虚無のルイーズ
はなかなか良い娘だと思っていらっしゃるかもしれませんね。それはとんでもない
思い違いです。なぜなら（ルイーズという）この醜い虫けらは、何の価値もないから
です。夜になって毎日の反省をすると、いつも、いかにたくさんのむだな言葉を
口にしたかに気がつきます。私はこの雌犬を、ああ、また神様に反抗したね、と
罵り、もしも柔順の徳に縛られていなければこの雌犬をずたずたに引き裂いて
いつほど苛立つのです」………「月曜日にはシリス（苦行のための荒い毛織の
シャツ）と綱と顎ひもをつけることをお許しください。火曜日には鋼鉄の帯、水曜日
にはエール（苦行用の毛襦袢）をつけ、木曜日には縄と鞭で体を打ちます。
金曜日には鉄の冠を頭にはめます。ゴミを食べ、虫けらを食べ、膿をなめたり、
汚物を飲み込んだりもします。ニガヨモギを噛み、もしイラクサの棘があればそれを
苦行用の鞭にまきつけるつもりです。以上が親愛なるおとうさま、私の続けたい
上記、竹下節子さんの「パロックの聖女」からの引用ですが、虚無のルイーズだけ
じゃなく、紹介されている中世のエキセントリックな聖女達を見て、エロゲを超えている
ことを悟ったよ…（爆）。エロゲにもエキセントリックな女の子（ヤンデレとか）やマゾヒスト
の女の子は一杯でてくるけど、本物の聖女の過剰な凄まじさには全く及ばない
ところがあると感じた…。歴史上の本当の聖女は凄いなあと、改めて思いましたね…。
エロゲのエキセントリックヒロインでもゲロやうんこ食べたりとか、あんまりしないし…。
ある病人の吐瀉物を始末する時に、それを舐めて食べてしまいました。私に千の
体と千の愛と千の命があるならそれを奴隷として犠牲にささげようと思いながら。
……ある時は赤痢患者の世話をしながら思わず吐き気を催してしまい、（イエスに）
それを強くとがめられたので、その失敗を償うために、彼女の排泄物を捨てにいく
ときに、舌を差し入れて、口にずっと含みました。（イエスの）許可なしにはなにも
食べないという服従の念がなければそのまま飲み込んでしまったところです。
パロックの聖女を読んで特に面白いなと思ったのは、「悪魔憑き」がエロティックな
パフォーマンスとして、シスター（修道女）達のエロスの発散のための演劇的場として
機能していたということですね。シスター達が悪魔憑きの名目で人々の前で卑語と
エロい媚態のパフォーマンスを行うわけです。ある種のエロス的祝祭のために
悪魔が必要なものであったというのは、人間の根源的なエロスを感じさせますね。
マドレーヌの事件は、ある意味で、悪魔憑きになることで個人的な抑圧を解消
させながら魔女と呼ばれず被害者の立場に立てるという可能性を修道女たちに与えた。
………（ルーダンの）町のあちこちの教会で、まるで巡回興行のように、修道女達の
集団悪魔祓いが毎日のように公開された。………その日（派手なパフォーマンスの
日）には二千人の見物客が訪れた。近隣の領主もいたし、法官や司教、司祭、医師
といった関係者も一五〇人を越えていた。観客の興奮は修道女たちにも伝染した。
………彼女（パフォーマンスのリーダーである修道院長ジャンヌ）はのちに「悪魔は
私を欺くために、彼が私の体の中で動き回ったり私を操ったりするときにいい気分を
起こさせました。私たちのやっていることを人々がうわさするのは大きな喜びでした。
そして他の修道女よりももっと派手に動こうという気持ちがわき、それが悪魔に
ますます力を与えたものです」と自伝の中で語っている。つまり、ジャンヌは自分の
やっていることとそれに対する観衆の反応をはっきり意識していて、それに満足感
を覚え、修道院長という主役であるからには先頭をきって誇大なパフォーマンスで
客を満足させなければならないという意志を持っていたわけだ。ジャンヌたち
（悪魔憑きのシスター達）は時として一時間近くも激しい狂騒状態を続けた。
観客は、好奇心や揶揄の気持ちというよりも、ショックを受け、憐憫の情を
いだいたらしい。悪魔は修道女たちに卑猥な言葉を連発させたり、性的な
ジェスチャーをさせたりした。これについても、多くの人は、倒錯的な
イマジネーションを働かせて楽しんだというよりは、真剣に哀れんだのだと思われる。
エロゲの羞恥露出プレイでも、二千人の前で卑語してエクスタシーでエロエロ〜とか
あまりないし…。現実はエロゲよりもエロいことあるのだなあと、エロゲーマーとして参った(^^;
西欧中世って、淫欲を邪として抑圧していたように見えて、実は邪の封印のためという
名目で行われるアブノーマルプレイ華盛りって感じなんですね。プレイ的には凄い過激。
というわけで、エロゲも現実に負けないように、よりエロく、更にエロくして欲しいですね！
現実を超えるエロスを目指して、エロゲクリエイターの皆さんには頑張って欲しい！！
また、古今東西、卑語を喋ることは抑圧からの解放点としてあることを改めて思ったな。
悪魔が憑いたシスター（抑圧から解放されたシスター）は卑語喋りまくり、萌えました！！
抑圧された言語（卑語）を喋ることが、抑圧からの解放としてのターニング・ポイントとして現れる。
エロゲも卑語にもっとばーんと力を入れるといい感じです。「凌辱学園長/奴隷倶楽部」
は素晴らしき卑語エロゲ、まさにGJでしたが、低価格系のエロゲや同人なんかも最近は
卑語に物凄く力が入っていて、GJ！！って感じですね。先に紹介したLILITHの低価格
エロゲ「KANAGI〜淫夢学園〜」とか、思いっきり卑語に力が入っていて素晴らしかった！
卑語というのは禁止されている言葉なわけで、禁止の侵犯こそがエロティシズムである
と説いたジョルジュ・バタイユの慧眼を、改めて思わずにはいられないなと思いながら
卑語ゲーをプレイする毎日なのです！！（爆）アヒッ！！ ヘァァァァァァッッ！！
真の道楽者の間で、一般に受け入れられている説によると、聴覚器官によって伝達された
感覚は、その印象は強烈で、もっとも我々の五感を心地よく刺激する快楽であるという。
（マルキ・ド・サド「ソドム百二十日」）
http://www.lilith-soft.com/mist/product03.html
「こんなに皮を余らせて、んっ、醜く汚いチンポで真琴は感じてるのね」
「ああ、ひっ、あぁぁ、私のおちんちん醜いのぉ？ ひっ、あぁぁ」
「そうよ。んっ、こんなに皮を余らせて。醜くて汚いわ」
「あっ、ひっ、ヒァァァッ！！ か、噛んじゃダメぇッ、ひっ、イァァッッ！！」
「んっ、ちゅぅっ、それじゃ、この邪魔な皮を剥いてあげる」
余った皮を軽く唇で咥え込むと、真琴の反応を上目で見ながら擦るように唇を動かす。
「ひっ、ひぁっ、アァッ、あひゃぁぁっ、む、剥いちゃうの？
おちんちんの皮、剥いちゃうの？」
「こんなみっともない包茎をずるっって一気にひん剥いたら、
ビクビクッとなっている真琴を見て小さく笑うと、余った皮を一気に引き剥いた。
「アヒッ！！ ヘァァァァァァッッ！！」
皮に埋もれていたビクビクと脈打つ亀頭が姿を表した瞬間、ペニスが激しく痙攣する。
その痙攣と同時に、白濁の汁がシャワーのように噴出してきた。
「あぁ、ふっ、んっ、あぁぁぁ……出てるわ。
真琴、皮を剥いただけでイッちゃうなんて」
逸脱したヒロインがねっとりと喋る卑語いやらしすぎるよおアヒッ！！ ヘァァァァァァッッ！！
「聖女」という日本語には、たとえばミッションスクール育ちの清楚で無垢な乙女、
ヴェールを被って静かに祈っている近づき難い高潔な修道女、あるいは理屈ぬき
にただただ優しい慈母の母などの「汚れなき」というイメージがある。
………聖女になることは、信仰に篤い女性たちにおいて最大の「出世」だった。
………「聖者への道」は謙譲と服従だと言われているのだけれど、謙譲も
服従も、それを「わが身に強いる」という瞬間から野心の彩りを帯びてくる。
………（現実に存在した歴史上の）聖女たちは、無垢で物静かであるどころか、
みんなが同じように精神の痙攣を見せ、（出世の野心やエロスなどの）欲望のもつ毒に
酩酊する境地にあって、時として汚辱にまみれながら、悲壮で過激な愛の変奏曲を
奏でている。まるで聖性とというものが、一つのかぎりない逸脱であるかのように。
………この本は、聖女たちや聖女になりそこねた女たちを通して、いわゆる
宗教や教義を超えた「聖性」指向の生む力の秘密に迫ってみようとしたものだ。
健康で清潔でまっとうな生き方ではなくても、（聖女達や聖女になりそこねた女達のような）
参考作品（amazon）
■人間と機械がもっともっと蕩けて愛し合い交じり合うことを！！ −マシンとの融合−
light「R.U.R.U.R このこのために、せめてきれいな星空を 初回版」
NaokiTakahashiの日記さん
http://d.hatena.ne.jp/NaokiTakahashi/20071112#p1
公正を期すために、俺は自分がコインランドリーでぐるぐる服が回ってるのを見るだけで
うは、私と全く同じ趣味嗜好です(^^)
私も、コインランドリーで服が回ってるだけで嬉しくなる、
大好きな機械フェティストなので、機械と愛し合ったり、
人間と機械がどんどん交じり合って、マン/マシン（人間/機械）
の区別がなくなっていく、有機体と無機体が一つになっていく
物語とか、もう好きで好きでたまらなくて、それだけで陶酔する。
のなかで、退行的（全てが蕩けて混ざり合っていくユートピアを描く）
ユートピア作家として、香山滋（ラヴクラフトなんかもそういうところが
ある）を挙げていますが、私は、そのなかでも鉱物学的退行
（無機物に愛を感じる）を好む作家として、宮沢賢治が挙げられる
と思うし、私自身もそういう好みがあるなあと感じますね。
マンマシンが蕩けて、全てが移り変わっていく物語が凄く大好き…。
私の最も好きなSFの一つは、ナノマシンの増殖により生命の形態が
変化していくSF、グレッグ・ベアの「ブラッド・ミュージック」ですね。
エロゲでは、恒星間移民船におけるアンドロイド達との愛を描いた
SFエロゲ「R.U.R.U.R このこのために、せめてきれいな星空を」の
シロツメグサシナリオが、人間の主人公が、人間の肉体を変化させ、
ナノマシン・サイボーグたることを選ぶ話で、とても良かったな…。
また、先にご紹介しました、LILITH「AYAME〜人形婬戯〜」も、
ヒロインの女の子が人形（ローゼンメイデンのドールのような球体関節人形）
でして、ちゃんと人形の女の子（球体関節のある人形そのまま）と
愛を交わすエッチシーンがあって、最高に素晴らしかったですね。
高橋直樹さんも、ぜひマシンとの愛を描いたエロゲを創って欲しいです！！
（ダナ・ハラウェイ「サイボーグ・フェミニズム」で肯定的に捉えられている）
今はもう性差撲滅じゃなく、領界侵犯じゃなきゃなりません。………
といった二項対立が解体しはじめています。
人工授精も人工子宮もその一例に過ぎません。
しているわけだから、二項対立もひとつの可能性にすぎなくなる。
機械は（生命と共生・融合することで）モノではなくなり、
それは女性を支配しないし、威嚇もしない。
の一側面であるっての。だからわたしは
「（自然な）女神であるよりは（機械と融合した）サイボーグになりたい」
っていうんだけど、どう、凄いでしょう。
「じゃあ、そう言う自分はわかってるのか、生物と無生物の違いを？」
「そんなものないのよ」彼女は真赤な唇をぎらぎらさせながら言った。
「生物と無生物なんて区別はないの。機械をどんどん精密に複雑に
していけばやがては生物に行きつくの。その間になんの境界もないわ」
ようぐそうとほうとふ！！なにもかもどろどろまざるのか！！
どろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろ
参考作品（amazon）
light「R.U.R.U.R このこのために、せめてきれいな星空を 初回版」
■文系・政治系の女王様達について −いと賢きヴィラーゴ−
男の従属者になりたくない女は、
（ボーヴォワール「第二の性」）
最終防衛ライン２さん「理系女子は女王様気質になるのだ！」
KASOKENさん「理系女子の生態＆二階級特進制などなど」
上記、とても面白いですね。女王様話と聞いては
マゾとして黙っている訳にはいきません（爆）
頭の回転の速い女性が多いような気がするな。
私はこういう女性はたいへん好みです。私はマゾだから！！（爆）
ちなみに女王様気質（男まさり、女丈夫）というのは、ヴィラーゴと
（実際に高能力な）女性が多いと、澁澤龍彦さんとか分析しておりますね。
ボーヴォワールとかも第二の性のなかで同じことを述べています。
男を支配する女のエロティシズムは、多く歴史上の権力者、女帝とか
女王といったいった人物のうちに現れている。また、自分の社会的
能力や知性に自信のある女も、しばしば、このような支配のエロティシズム
を享受することがあるのは当然だろう。ボーヴォワールは
「第二の性」のなかで、次のように述べている。
「ジョルジュ・サンドは若い男たち、女性的な男たち（支配できる男達）
が好きだった。しかし男を支配し、彼らの嘆賞を、自尊心を持って
受け入れていた（サロンの女王である）スタール夫人は、男たちの腕の
なかにあっても、自分を食われる餌食のようには感じなかったはずだ。
ロシアのエカテリーナ女帝などは、マゾヒズム的陶酔にふけることさえ
あったが、こうした（性の）遊戯においても、やはり自分の方が
支配者としてちゃんととどまっていた。男の従属者になりたくない女は、
（ボーヴォワール「第二の性」）
いるほど、その荒淫によって有名であり、またその変態的な嗜好
によって、いろんな春本の主人公とされている人物である。………
もっとも、このエカテリーナ二世を、単なる情痴と淫蕩だけの、
頭の空っぽな女性だと思ったら大間違いで、彼女は同時に外交的手腕
に長けた、政治家として一流な、男まさりの英明な君主であったわけである。
ヴォルテールと文通し、ディドロと親しく哲学的会話を楽しむことが
できたほどだから、かなり頭の回転も速い女性だったにちがいない。………
ヴィラーゴ（男まさり、女丈夫）であるということは、ルネサンス当時のイタリア
においては、最大の名誉ともいうべき賛辞だったらしい。このヴィラーゴ的精神、
ヴィラーゴ的心情が、恋愛において最も美しく発揮された例を、私たちは、
かのスタンダールの名作「パルムの僧院」における、サンセヴェリーナ・タクシス
公爵夫人のうちに見出すことができるだろう。
エカテリーナ二世は、サディストの完全なる優越（政治的に優れ、
先日、NHKクローズアップ現代でヒラリー・クリントン大統領候補の
特集を組んでおりましたが、さしずめヒラリー候補は現代の
エカテリーナ二世という感じがしましたね。NHKの番組によると、
ヒラリー氏は、フェミニズムの代表、リベラルな世俗派の代表として
堅い支持があるが、逆に、男尊女卑的な価値観を持つ宗教右派からは、
強い女性の候補というだけで、中傷的な批判にさらされていると放映
していまして…。こういうの見たら、日本と米民主党の関係はともかくとして、
人間としては、ヒラリー候補を応援したくなると感じましたね…。
筒井康隆の小説「エディプスの恋人」は、男性神が引退し、女性神が
君臨する時代、女性の時代が訪れるということを描いていましたが、
ヒラリー・クリントン氏が大統領になったら、まさにそれは、21世紀は
女性の時代であるということを象徴する出来事になるように思いますね。
「毛皮のヴィーナス」
光る 光る 光る革のブーツ
闇の中のムチ打ち少女
あなたのしもべが喜んでやってくる 彼を見捨てないで
街灯奇想の柔らかい罪
彼女の着る衣装をさがし求める
白テンの毛皮が傲慢さを飾りたてる
セヴェリン セヴェリンがあなた様を待っている
参考作品（amazon）
ヴェルヴェッド・アンダーグラウンド「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド＆ニコ」（毛皮のヴィーナス）
NOA「Witch’sSlave〜ワタシの脚をお舐め〜」（マゾエロゲー）
■おしおき娘大全集、よく見たら拷問絵リストに苦悩の梨が入ってる…18禁絵！？
おしおき娘大全集、よく見たら拷問絵リストに苦悩の梨が入ってる…。
苦悩の梨使用の萌え絵って…どう考えても18禁だよね…(^^;
脱衣刑ならただのヌードだけど、苦悩の梨の場合は…。
つうか、リストの拷問の内容が全て分かる俺はダメ人間だと改めて思った(^^;
（と思ったらどういう刑なのかわかんないのもある…）
鬼畜系エロゲには色んな拷問具が使われますが、確か「苦悩の梨」も
エロゲで使われたことがある筈…、以前確か、bmp69さんが苦悩の梨を
使っているエロゲを紹介していたと思うんだけど、タイトルを失念した…(^^;
（苦悩の梨使用エロゲの紹介、私の記憶違いだったらすみません）
参考作品（amazon）
■ネオ・ネオ・ネオ・プラトン主義 −ティマイオスの系譜−
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20071113/1194912763
秋風に忍び寄る愉快な悪魔たちに「それでいいんかい？」「おまえらも被造物？」
と問うと、けらけら笑っている。「バカだな、お前あいつが神だと思ってんの？」とかいう。
ネオ・ネオ・プラトン主義（byパノフスキー）の精霊かも知れませんね…。
さしずめ、現代はネオ・ネオ・ネオ・プラトン主義の時代かな…。
余談ですが、ティマイオスはプラトンの文献のなかでも極めて重要性が
高い文献と思われる（古代〜中世〜近代のグノーシス思想、神秘思想、
ルネサンス思想などに多大な影響を与えている）のに、日本語の文庫で出て
いないのはなんでなんだろう…。岩波文庫の不手際としか思えないような(^^;
文庫で出すべきだと思いますね。ティマイオスを読んでいないと西欧思想の
発展においてどういう流れなのか全然分からないところが多々ありますし。
周知のように、「ティマイオス」は中世において知られた唯一のプラトンの
著作であって、その影響は単にスコトゥス・エリウゲナやシャルトル学派
の哲学者たちにとどまらず、遠くルネサンス期のフィチーノやピコ・デラ・
ミランドラ、さらにブルーノやカンパネルラにまで及んでいる。………
「ティマイオス」が後世に及ぼした影響のなかで、おそらくいちばん大きな
ものは、クルティウスが「ヨーロッパ文学とラテン中世」の余論のなかで
的確に述べているように、デミウルゴスとしての神の観点であろう。………
（デミウルゴスは）宇宙の工匠としての神である。このデミウルゴス観点は、
単に中世のラテン文学に影響を与えただけではなく、その後のルネサンスの
詩文や造形芸術にも、ひそかに絶大な影響を及ぼしているはずである。
参考図書（amazon）
■デモクラシーと理念的平等について −アゴラの理想−
前述のエントリにこのようなコメント（はてなブックマーク）が寄せられていますね…。
[宮崎哲弥]仕事に大義を求めたり命を掛けたりする事に否定的な宮崎。
しかし、そういいながらかなりの努力家で凄い量の本を読んで文を
書いている事を忘れる奴はバカだろう。netに屯するヒキなのに大言の輩見たら同じ事言うかなw
述べられることが多いなと、彼の著作などを読み、私は感じております。
しかし、宮崎哲弥さんは意見を述べるに値する人物だが、ネットで発言
している人々は意見を述べるに値しない存在であると読み取れるような、
極めて蔑視的な考え方はあまりにも、反デモクラティックな、危険な意見と
感じられます…。このコメントだけでなく、デモクラシーに対する、反動的認識が、
現代日本には蔓延しているように思い、とても危惧しております…。
人を傷つける、暴力的、蔑視的、乱暴な言葉使いで反デモクラティックな
意見が述べられていることが、ネットでは沢山見受けられます…。
以前、乙武洋匡さんのブログが、荒らされていたときも、心痛を覚えました…。
デモクラシーの基本は、市民個々に平等の権利が与えられることにあります。
個々それぞれ違う、差異のある人々に、平等な権利を与えるということです。
選挙権の平等が分かりやすいですね。富んでいる人も貧しき人も、学識ある人
も学識なき人も、平等に一票の権利があります。選挙権だけではなくて、
言論の自由といったことにおいてもそうなんですね。富んでいる人も貧しき人も、
学識ある人も学識なき人も、平等に言論を発する自由が与えられる。
そして、民主主義は、それぞれ平等な権利が与えられた市民が討議と
多数決によって方針を決するものでありますから、ここで重要になってくるのは、
理念的平等ということに対する理解なのですね。富んでいて学識のある市民A
と貧しくて学識のない市民Bがそれぞれ、同じ議題に関して意見を発表した。
そのとき、Aは富んでいるから、学識があるから、Aの意見を尊重しようなどと
考えるのではなく、AもBも理念的に平等な市民であるという、「市民の理念的平等」、
AもBも理念的には平等な発表者とみなして、それぞれの「意見」をABそれぞれ
から独立したものとして、「意見のみを純粋に吟味する」という態度、理念的平等の
前提の上に討議と決は行われなければならないというのが、デモクラシーの理想です。
古代ギリシアにおける、広場（アゴラ）における市民間の討議の理念的、理想的な
考え方が、二千年以上経過した今の民主主義の考え方にも反映しているのです。
勿論、現実においては、この理念は実現が非常に難しいことです…。
人間は権威、肩書きに弱いものですから…。しかしそれでも、こういった
「平等の権利」というデモクラティックな理念が、前近代の身分制度を
打ち崩してきたのは事実であり、我々はこの理念を胸に留めておくべき
ものと私は思います。あいつは貧しいから、学識がないからといった、
身分的な理由によって、市民の理念的平等の前提を歪めてはならない。
理念的平等、それはデモクラシーの最も根幹的な理念なのです。
また、先に挙げた宮崎哲弥さんはデモクラシーを支持していらっしゃるし、
こういった理念について、分かっておられる方だと私は思っております。
参考図書（amazon）