2007年11月06日 更新

名古屋がFC東京・茂庭獲りへ!本人はチームに愛着も移籍視野

 名古屋が来季へ、FC東京のドイツW杯日本代表DF茂庭照幸(26)獲得に動いていることが5日、分かった。

 名古屋は今季序盤、一時首位につけるなど善戦したが、3月4日の開幕・千葉戦で右ひざじん帯損傷の大けがで離脱したDFスピラール(32)の穴を埋められず失速し、現在13位。名古屋は手薄な守備陣を低迷の理由とし、スピードに優れ、4バックも3バックもこなせる茂庭に着目した。

 茂庭は今季、1月に左肩脱臼手術。5月に復帰したが、その後も全盛時の動きに戻らず、2度の5失点に加え、10月28日の川崎戦でチーム史上ワースト7失点を喫するなど不調が続き、オシムジャパンにも未招集。

 茂庭はFC東京に愛着があり残留を第一に考えているが、関係者は「環境を変えたい思いもあるよう。名古屋さんが欲しがってくれているようですし」と証言。本人も成長のためには違う環境に身を投じるのも必要と考え、移籍も視野にあるという。

 まだ正式オファーはないが、名古屋側は今後、茂庭の代理人を通じて交渉を行う見通しで、今後の動向が注目される。

■茂庭 照幸(もにわ・てるゆき)

 1981(昭和56)年9月8日、神奈川・厚木市生まれ、26歳。平塚ユース時代の99年8月18日、市原戦(平塚)でJ初出場。00年に湘南に入団し、02年にFC東京へ移籍。J1今季14試合0得点、同通算149試合1得点。J2通算41試合0得点。04年アテネ五輪代表として、1次リーグ3試合に出場。A代表デビューは、03年10月8日のチュニジア戦(チュニス)。代表通算9試合1得点。1メートル81、77キロ。