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東播磨

ホテル並み施設で分娩医療再開 加西病院

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風呂やソファを備えた特別室。広々としてホテルの一室のようだ

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マタニティーフィットネスなどを開く多目的ホール=いずれも加西市北条町、加西病院

 市立加西病院は三十日、病棟を改装して入院施設を充実させた「マタニティーセンター」をオープンし、分(ぶん)娩(べん)医療を再開する。産婦人科医不足から昨年五月に休止して以来、一年半ぶり。同市ではお産ができる施設がない状態が続いていたため、病院関係者は「ようやく再開にこぎつけた。安全な医療を提供したい」と話している。(佐藤由里)

 同病院は産婦人科の常勤医二人が他の病院に移ってゼロとなった昨年五月末に分娩医療を休止。婦人科は公募した常勤医と非常勤医の計二人で継続し、妊産婦には姫路などの病院を紹介して対応していたが、「なんとか安心してお産できる環境を整えたい」と再開に向けて準備を進めていた。

 分娩医療は医師三人と助産師十人で当たる。常勤医がまだ一人のため、扱うのは母子ともに妊娠経過に異常がないケースなどに限定される。月十人程度の妊産婦を受け入れ、さらに常勤医が確保でき次第、人数を増やしていく。

 施設は、他の診療科の病室もあった東館三階を七月から改装して、分娩医療関連のみのスペースとして独立させ、初めての母児同室の個室六部屋と四人部屋一室を整えた。個室は特別(一日一万八千円)と一般(同一万二千円)があり、特別室はソファベッドや風呂、テレビ二台を備え、家族も宿泊できる。全体の改装費は約二千五百万円。

 胎児の動きを確認できる最新の超音波装置も導入し、週二回はフランス料理のミニコースを提供。多目的ホールではマタニティーヨガや両親学級を開くなど、サービス面に力を入れている。

 産婦人科の広瀬徹部長(50)は「ホテル並みに充実させた設備が整い、助産師も十分にそろった。安全にお産し、快適に過ごせるように力を尽くしたい」と話している。

(11/29 11:22)

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