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県立中央病院が分娩予約を制限

2007年11月28日

∞来年1月から/「安全の確保へ医師も設備も限界∞

 出産件数が増えている県立中央病院(出雲市)は来年1月から、分娩予約を制限する。同病院は高度な医療が必要な重症の妊婦や新生児が県内全域から運ばれてくる拠点病院。機能を維持するための「やむを得ない措置」と説明する。

 今月13日、同病院のホームページに、「当院で出産を希望される方へ」と題した文章を載せた。このなかで「産婦人科の診療機能が限界になっています」と説明。来年1月以降の分娩予定日の人から、予約数を制限することに理解を求めている。

 実際に制限の対象となるのは正常分娩で、里帰り出産など同病院で途中から診察を受ける人。妊娠がわかった時点から、受診していた妊婦は従来通り予約を受け付ける。

 02年度に897件だった分娩件数は05年度966件、昨年度1099件と年々増えている。分娩施設が減る一方、高齢出産などで病院を選ぶ人や里帰り出産(05年157件、06年178件)が増えていることが要因とみられる。

 病院側は昨年4月以降、月74〜107件のペースで推移している分娩件数を70〜80件程度に抑えたい意向だ。藤原二郎・中央病院総務管理部長は「医師も設備も限界で、このままでは安全の確保が難しくなる。危険度の高い患者さんを受け入れるために、協力してほしい」と呼びかけている。

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