☆★☆ 名探偵蒙裡胡伍浪之名推理教室 ☆★☆

　ワイドショーには−
　〈 1 〉 和歌山毒入りカレー事件の林真須美(1961年7月22日 - 47歳)
　〈 2 〉 秋田小4女児死亡＆小1男児殺害事件の畠山鈴香(1973年2月2日 - 35歳)
　〈 3 〉 香川で祖母と孫の3人行方不明事件の山下清( - 43歳)
　−これらは、ＴＶカメラの前で踊ってくれる『おいしい』ネタであろう。
《家族構成》
三浦啓子(58) - 祖母(旧姓藤沢) パート従業員 共同住宅で1人暮らし 山下家で唯一働いていて実質一人で家計を支えている
藤沢義博(35) - 三浦啓子の息子
−ほか弟・従兄弟(29)・三浦啓子前夫など関係者多数
о山下一家は夫婦と子供4人の6人暮らし
山下清(43) - 父親 香川県坂出市林田町の無職 昨年7月トラック運転手の仕事をやめた
山下佐智子(34) - 母親(旧姓藤沢)三浦啓子の娘
長男(10) - 小学生(佐智子の前々夫の子か清の前婦の子らしい)
山下茜(あかね)(5) - 長女 金花保育園(佐智子の前夫の子らしい)
山下彩菜(あやな)(3) - 二女 金花保育園(佐智子の前夫の子らしい)
二男(1) - 清と佐智子の実子
　−見たところ山下夫婦は、からだも悪くないようだからこの貧しい家庭が、どのようにして生計を立てているか、よく分からない。二階家も借家であり…この家には一年ちょっと前に引越し、祖母も数ヶ月前に引っ越してきたようだから生活保護家庭ではあるまい。(よく分からない？)
　問題は、山下夫婦の子どもたちの親が違うということだ。ふたりの実子は、赤ん坊の男児(1)だけであり、行方不明(殺害)の姉妹と祖母の啓子と清は血縁関係に無い。複雑な人間関係があって、容疑者というのであれば他にも居ると見做さざるを得ないが−
　21日セルフサービスのガソリンスタンドで給油中−
　記者『あの子達何してると思います？もう行方不明になってから6日も経っているんですけど…』
　清『それが分かったら俺だって、そこ行ってから連れ戻したいわ』
　清『自分らに訊きたいわ』
　清『どこ行っとんや。連れ戻してくれーや』
　清『薄着で出て−連れて行かれて、この糞寒い中におって…のっ』
　清『暖かい服着せてやりたい。それでぬくいところでお腹いっぱい食わしてやりたい』
　清『それがほんまや』
　−ここで清は、
　〈 1 〉 失踪中の姉妹は、箪笥の中がかき回されていたのに薄着で寒かろうと言っている。
　〈 2 〉 『暖かい服着せてやりたい』と言っているから、裸で寒い水中に居ることを匂わせている。
　〈 3 〉 つまり坂出港の海中だろうか？
　〈 4 〉 何も喰っていないことを知っている。つまり死んでいることを知ったかのような口ぶりだ。
　〈 5 〉 ここから、遺棄遺体は裸にして海中に沈めた。
　〈 6 〉 衣服やカーペット片などは産業廃棄物の捨て場など誰にも知られない場所に埋めたか、放り込んでおいたから今頃は燃やしてしまったのだろう。
　〈 7 〉 凶器と携帯電話と自転車も別々のところへ捨てた。
　〈 8 〉 携帯電話は、たぶん市中のどこかの側溝などに捨てて水に浸かってもかまわないとしたが、電話を掛けてみたら掛かった。
　−こんなところだろうか？
　清にとっては義祖母が、数ヶ月前山下家の隣の長屋に引っ越して来たのは娘の家計を支えるためか？
　ほかに啓子にカネを無心する息子たちも居るとなると、かれらから逃げてきたか？
　いずれにしても一年ちょっとか一年以内の転居し立ての身なら、そんなに近所づきあいなどあるまい。そういう人々ばかりが棲んでいる田園の中の借家ばかり並んでいる場所なら、ほとんどの住人は転居してきた人々ばかりであろう。ほかに旧家の人々の住まいの集合地があるに違いない？
■台所からも血痕＝トイレ除く全室に−祖母、孫姉妹3人不明・香川県警
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071124-00000100-jij-soci
11月24日19時30分
香川県坂出市のパート従業員三浦啓子(58)が自宅から幼い孫姉妹とともに行方不明になった事件で、新たに三浦宅の台所からも血痕が見つかっていたことが24日、県警坂出署捜査本部の調べで分かった。
3人が危害を加えられたとみられる寝室に大量の血痕が残っていたことや、血の跡が居間や浴室、玄関にも及んでいることが既に判明しており、トイレ以外の全室で見つかったことになる。
　おかしなことを言う。この家は、寝室→居間経由で玄関へ、トイレと風呂場からは台所→居間経由で玄関と、居間を通らないと出入りできない構造だ。つまり玄関を入ると居間があり、その左手が寝室で寝室から直接外へは出られない。右手に台所があり、その手前玄関横がトイレと風呂が隣り合っている。したがって、風呂場に血痕があれば通ったはずの台所にも血痕はあるだろう。もちろん居間にもあるだろう。ただ、居間まではあっても玄関にはひとつだけで、その外には無いとなると、玄関に横付けした自動車に乗せたとしか思えない。だが、血痕が少ないから何か敷いたのかも知れない？
　指紋も残していないようだし(もちろん、山下夫婦の指紋以外だが)もし犯人が山下夫婦以外なら用意周到で、ここだけ緻密な犯人像となってしまう。
■携帯電話、最後の電波は市中心部−坂出3人不明
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20071124000121
2007/11/24 09:48
調べでは、電波を受ける基地局の位置などから三浦の携帯電話の電波を確認したとされるのは、いずれも坂出市北部の範囲内。3人が行方不明になったことが判明した16日は現場から市西部付近まで移動していたが、17日夕に最後に確認されたのは市中心部付近だった。
　これで坂出港へは犯人が行ったようだ。それから帰途のどこか市内で捨てたと思しい。
■＜香川3人不明＞発生から1週間、謎深まる　交友関係洗う
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071123-00000090-mai-soci
11月23日23時28分
三浦方には大量の血痕のほか、寝室の壁にも血が飛び散った跡があることが新たに判明。三浦らに危害を加えた者はカーペットを切り取り、ベッドも整えるなど大胆な工作の跡を残した。しかし、犯人特定につながる有力な遺留物はなく、目撃情報や不審な物音を聞いた住民もいないことなどから、謎は深まっている。
◆3人の行方
「子どもがおらん。なぜ血が」。16日朝、三浦方を訪ねた姉妹の親、山下清(43)夫婦はパニック状態になった。三浦方からは、三浦の靴や自転車、携帯電話が消えていた。県警坂出署捜査本部は、携帯電話の電波状況から3人が坂出市中心部や沿岸部にいる可能性が高いとみて捜索。しかし、微弱だった電波を最後にキャッチできたのは翌日午後4時。3時間後には途絶えており、所在をたぐることはできなくなった。
調べでは、三浦にも相当の出血があった可能性が高い。捜査本部は、負傷した三浦が自転車で姉妹を連れ出すのはほぼ困難とみる。近くの土手に自転車のワイヤ錠が落ちているのを山下が見つけた。屋外に血痕はなく、三浦方南約20メートルの土手につながる小道に血液反応があっただけ。犯人は3人が外出したように装い、車で連れ去ったとみている。
◆狙いは？
三浦方は、寝室の和洋ダンスや鏡台の引き出しが開けられていたが、隣室の居間の財布入りバッグは残されたまま。家族によると室内からなくなったものはないという。窓や玄関などが壊された形跡もなかった。また、三浦方はＪＲ坂出駅の市中心部から約3キロ離れた畑と住宅の混在する地域で、幹線道路からも外れた川沿い。
捜査本部は金銭目的や通り魔による犯行の可能性は低いとみて、三浦にトラブルがなかったかなど、交友関係の洗い出しを急いでいる。
◆少ない証拠
三浦方の寝室には、ベッドの敷布団や畳などだけでなく、壁にも飛び散るほどの血痕があった。このため、犯人が返り血を浴びた可能性が高いとみられる。しかし、指紋など犯人の特定につながるものはまだ見つかっていない。玄関に残された滑ったような血の足跡も、靴を特定するほどのものではなかった。屋外にも靴やタイヤの跡など有力な物証はなく、凶器も見つかっていない。
また、カーペットが切り取られており、血痕の隠ぺいを図ったとみられるが、血が下の畳まで達し、目的は果たせなかった可能性もある。
　血が出ない殺し方もあるのに、こんな陰惨な殺し方をなぜやったのだろうか？
　首を絞めて殺せば血はなく失踪を装っても成功したかも知れない？
　祖母の失踪を装って成功したのは、県警の初動捜査を遅らせることに成功したことだけだった。
　これらを考えると衝動的な犯行だったことになろう。凶暴な人間がいる。そして、それが台所辺りから刃物を持ってきて凶行をやり、あわてて偽装したことになろうか。
　(まだ、つづくか)