私の同僚のハーレー君は、ブログやSNSにまったく興味がりません。と、いうより、偏見を持っています。
私が勧めた事は一度もないのですが、彼のハーレー仲間から盛んに誘われて辟易しているらしく、「日本中(外国語が出来れば世界中)に友達が出来るといったって、会った事もない人と友達になってどうすんだよ。」って感じで、取りつく島もありません。
まぁ、彼の言う事はもっともですし、無理強いするものでもありません。それに、ネットは確かに楽しいのですが、怖い部分もあると、最近になって思うようになってきました。
PCをやっていると、漢字が書けなくなる。そういう経験は誰にでもあると思います。それと同じ理屈で、脳のもっと奥深い部分が退化するような気がするのです。
ネットの書き込みで、聡明な意見を読んで、「私も同じ事を考えていたのに、良い言葉が見つからなくて、上手く表現出来ないでいたけど、代弁してくれて助かった。」そう感じた事も、誰にでもあると思います。
歌謡曲の歌詞やドラマのセリフ、その他活字の文章にも、そう感じる事はあるのですが、ネットはより身近で、具体的な事を表しているのが問題なのです。もちろんそれは良い事で、それをお手本にしていけば自己表現力に磨きがかかるのですが、楽な道を選んでしまうのが人間というもの。自分で文章を考えるのが面倒臭だといって他人の、自分の考えに近い意見をコピーして語尾だけ変えて自分の意見として使っていったら、言葉を操る力が退化するだけではなく、自分の意見そのものが無くなってしまうのではないのでしょうか?
あ、これは誰かを批判しているのではなくて、自分を戒めているのですよ。念のため。
他に例えるなら、ネットはお酒に似てると思うのです。
飲めば楽しくなれるし、しらふでは語れない胸の内を打ち明ける事も出来る。でも、飲み過ぎたらコミュニケーションを円滑にするどころか、争いのもとになってしまうし、健康にも良くないです。
適量を守れば百薬の長、度が過ぎて使えば身体を滅ぼす恐ろしい劇物。
お酒について言える事がネットにも通じるのではないかと思うのです。
これからも上手に付き合うために、休肝日ならぬ休N日を設けてみようかと思う今日この頃です。