「がん治療認定医制度」を運営する「日本がん治療認定医機構」(今井浩三理事長)は28日、約5000人の申込者全員が初めてとなる認定試験を受験できる見通しになったと発表した。同機構は当初、来年1月の認定試験の定員を1100人としていた。試験を同1月と5月の2回に分けて実施することで、会場を確保する。
認定医制度は、がん治療に関して幅広い知識、技術を持つ医師の養成が狙い。同機構の認定施設で、がん治療の臨床研修を2年以上積むなどの条件を満たした医師が対象だ。教育セミナーを2日間受講し、その最後に実施される試験に合格すれば認定医となる。
先月10日にインターネットで始まった申し込みの登録受け付けは、開始から1時間で定員を突破していた。
今井理事長は「予想を上回る応募があり、良いスタートが切れた。がん治療の全体を知った上で話をし、治療できる医師を養成したい」と話している。【須田桃子】
毎日新聞 2007年11月28日 21時22分