【福島】やなせたかしさんが「地ぱんマン」贈る2007年05月13日 国産玄米や大豆などを使ったパン「地ぱん」を製造する、福島市泉の銀嶺(ぎんれい)食品に、アンパンマンの作者やなせたかしさんが無償でキャラクターを贈った。その名も「地ぱんマン」。やなせさんが地ぱんの味に感動し、誕生した。同社の大橋雄二社長(50)は「やなせさんの純粋な気持ちがうれしい」。昨年6月に商標登録したが、大々的な展開はせず、「経営理念を理解してくれる販売店に掲げるなどして、大切に育てていきたい」と話している。
地ぱんマン誕生のきっかけは04年、大橋社長が知人を通じて、やなせさんに「ダメもとで、キャラクターを依頼した」ことだった。資料としてパンを送ると、1カ月もしないうちにキャラクターが贈られてきた。その後、やなせさんから「おいしい! パンだが日本の味だ! すごい!」と書かれた手紙が届いたという。以来、やなせさんは地ぱんを注文し続けているという。 大橋社長は6歳の時に血友病と診断され、24歳で左足を切断した。それ以来、「限られた命だと思って頑張ってきた」という。約20年前から販売を始めた地ぱんは現在、同社の売り上げの約8割を占め、全国に流通するようになった。やなせさんからの手紙は、「パンは生きている。つくる人の精神がすぐれていれば自然にパンはおいしくなる」と結ばれている。 この記事の関連情報食
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