「今年のロボット大賞」2007優秀賞受賞のなかから、コマツ(6301)などの「消防ロボット」を紹介する。
人間では危険で近づけない火元まで近づいて消火作業ができる無線遠隔操縦の消防ロボット。
小型なロボットのため狭い場所でも侵入でき、高画質・広画角の8 眼マルチカメラによるパノラマ映像伝送や多チャンネル化による10 台の映像伝送機能は、消防ロボット10 台の同時使用も可能とし、より効率的な早期消火を実現している。
毎分5000 リットルと消防士が持つ消火ノズルの10 倍の消火能力を誇るとともに、人間では高熱にさらされる危険な状況でも、安全な場所から遠隔で大量放水を可能とし、大幅な安全性向上にも寄与している。
現在、東京消防庁に2 台配備され、今後随時追加配備予定である。
消防の中でもレスキュー隊と呼ばれる特殊部隊が出動する大規模火災、危険度の高い現場での利用を想定している。