【伊賀】納税手続きの代行を口実に、現金約五百三十万円をだまし取ったとして詐欺などの罪で起訴された前伊賀市総務部長の長谷川正俊被告(59)=同市上野忍町=が税務課長に就任した平成十三年以降、税滞納者に正当な理由なく督促状を送付していないなどの不自然な税務記録が数十件あった問題で、伊賀市は二十七日、「十数件まで絞り込んだ」と明かした。市は今後、納税者本人に確認し不正がないか調べる方針。
市によると、不自然な税務記録十数件で現在も滞納が続いているのは、個人の住民税▽固定資産税▽軽自動車税▽国民健康保険税―。一人が複数の税を滞納している場合やすでに完納済み、納税途中の場合のものも含まれている。
それらの一部に、納税交渉などで長谷川被告が関与し正当な理由なく督促や催告が止まっている場合もあるが、それらは市に納税したことを証明する「納付書兼領収済み通知書」が残っており、通知書と収納額に差はないらしい。
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