【ソウル堀山明子】在日コリアンのための老人ホーム「故郷の家・京都」(今年7月着工、来年完工予定)を支援する韓国の支援組織発起人大会が28日、ソウルで開かれ、福祉関係者ら約150人が参加した。「故郷の家」関連の施設は大阪や神戸などに4カ所あるが、韓国に支援組織ができるのは初めて。
あいさつした尹基(ユン・ギ)=日本名・田内基(もとい)=理事長は、京都の施設は認知症で韓国語しか話せなくなった高齢者に重点を置くため、「韓国人の社会福祉士の助けが必要」と強調。「場所は京都だが、韓国の福祉施設、民族福祉施設の出発点だと思ってほしい」と協力を訴えた。
「故郷の家」関連施設は92年から韓国人研修生を受け入れており、これまで約800人が参加。01年に3カ月研修し、発足人大会に参加した社会福祉士、金珍(キム・ジン)さん(29)は「在日の高齢者がどれほど祖国愛が強いか、韓国語の会話を楽しんでいるか、介護を通じて実感した」と語った。
毎日新聞 2007年11月28日 18時38分
11月28日 | 在日コリアン:京都の老人ホーム、韓国にも支援組織 |