大阪市旭区の淀川でとび職江口時斗さん(16)の遺体が見つかった事件で、殺人罪に問われた少年(16)の公判が28日、大阪地裁(笹野明義裁判長)で開かれ、検察側は論告で「被告の少年の役割は重大で、極めて悪質。十分な反省もしていない」と述べ、懲役4年以上8年以下の不定期刑を求刑した。
弁護側は最終弁論で無罪を主張。公判は結審し判決は12月26日に言い渡される。
検察側は論告で「少年は被害者が苦しむ姿を見ながら殴り付けた」と非難。弁護側は最終弁論で、殺人罪で起訴された友人の少年(17)の暴行を止めに入ったと主張し、共謀を否定した。
少年は5月、大阪家裁で殺人ほう助罪で検察官送致(逆送)の決定を受けたが、大阪地検は殺人罪で起訴していた。
起訴状によると、少年は友人の少年らと共謀。2月23日深夜から24日朝にかけ、淀川河川敷で江口さんを木刀で殴打した上、体にミニバイクを結び付けて川に落として殺害した。
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