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紀元会集団暴行:一部信者間で暴力常態化 「金魚丸のみ」など強要 /長野

 ◇追起訴の窪田被告、「金魚丸のみ」など強要

 宗教法人「紀元会」(小諸市)の信者による集団暴行で、奥野元子さん(当時63歳)が死亡した事件で、長野地検は27日、教団幹部の窪田康子容疑者(49)=傷害致死罪で今月5日に起訴=を犯人隠避教唆の罪で追起訴した。また地検や県警小諸署捜査本部の調べで、一部信者の間で暴力が常態化していたことも明らかになった。

 これまでの調べによると、02年2月に男性教祖が死去。教祖の次女にあたる窪田被告は後継者の三女(36)に取り入る一方、教団内での権力の掌握を狙い、他の兄弟や古参信者を排除。権力強化のために自分の長女を神格化しようとしていたという。

 その長女に奥野さんの次女が数年前、「お金がたまるよ」と避妊具を見せたことから、窪田被告は神格化への妨げと考え、「見せしめ」として長女に暴行を加えた。その後「母親にも責任がある」として奥野さんが呼び出されたという。

 窪田被告は「学びの人」と称する側近集団を組織。集団内で「金魚を丸のみさせる」「炭酸飲料を鼻から飲ませる」といった暴行を繰り返し、信仰心を試した。また動物のあだ名を付けた信者3人を「サファリパーク」と呼び、暴力行為の実行部隊とした。

 暴力は当初、側近信者の間でとどまっていたが、徐々にエスカレート。事件当日の集会では「発言が少ない」として、家族同士で殴り合わせた。捜査本部は窪田被告が暴力を背景に側近を固め、教団内での立場を高めていったとみている。

 一方、窪田被告はこうした捜査側の見解を否定しているという。窪田被告の弁護士は「現段階で警察の筋立てが正しいかどうか分からない。検討した後、反論するなりしたい」と話した。

毎日新聞 2007年11月28日

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