懲役６年求刑　バイクのトランクで子供死なせた母親に

　大阪府豊中市の峯松優ちゃん＝当時（１）＝がオートバイのトランクに入れられて窒息死し、山中に遺棄された事件で、監禁致死と死体遺棄の罪に問われた母親の田宮美香（２２）と再婚相手の田宮元貴（２２）の両被告に対する論告求刑公判が２８日、大阪地裁（並木正男裁判長）で開かれた。検察側は「子供を文字通りモノ扱いし、人間性を疑わせる悪質な犯行だ」として、美香被告に懲役６年、元貴被告に懲役１０年を求刑した。

　弁護側は情状酌量を求め、結審。判決は来月３日に言い渡される。

　起訴状によると、両被告は今年１月３１日午後、パチンコ店で遊ぶため、豊中市の自宅でオートバイの座席下のトランクに優ちゃんを閉じこめて窒息死させ、２月２日未明に能勢町の山中に遺棄した。