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30日に再来日する横綱・朝青龍(27)=高砂=が、テレビ局の“妨害”で、モンゴルからの直行便での帰国が不可能になったことが27日、分かった。ウランバートルから成田空港への直行便のビジネスクラス全12席が、機内撮影を狙う日本の各テレビ局で満席となり、肝心の朝青龍自身が予約できなくなる事態が発生した。急きょ、関係者は韓国・ソウル経由の便を確保し30日の来日は実現するが、一歩間違えればテレビ局が朝青龍の来日を阻止するところだった。
まさに本末転倒だ。朝青龍が予定していた直行便での来日を、日本のテレビ局が中止に追い込む事態が発生した。
関係者によると、先週中に30日午後2時55分に成田空港に到着するモンゴル航空の直行便を予約しようとしたところ、ビジネスクラス全12席が満席との答えが返ってきたという。調べてみると朝青龍と同乗取材を狙う日本のテレビ局のスタッフが、すべての席を抑えてしまったという。
取材目的での予約で、肝心の朝青龍が搭乗できないという、笑えない状況に陥った。30日の直行便は1便のみ。朝青龍の体ではエコノミークラスは当然、無理だ。しかも記者会見は直行便の到着時間を想定し、午後5時に設定されている。その後には横綱審議委員会への謝罪も決まっている。会見の予定をずらせば、また批判されることは目に見えている。
困った関係者は急きょ、ウランバートルから韓国ソウルを経由し、直行便と同じ時間帯に到着する便を確保。何とか予定通りの日付と時間で、来日する見通しは立った。ソウル経由の便が取れなければ、30日の来日は最悪延期、最低でも会見と横審への謝罪の時間が変更になる大問題に発展するところだった。
テレビ各局は現在、来日に合わせスタッフをウランバートルに派遣。8月29日の帰国時と同様に、機内での朝青龍の姿を撮影しようと、取材合戦はヒートアップしている。こうした姿勢が結果的に朝青龍が直行便で来日できなくなるという本末転倒の異常事態となった。いずれにしても波乱含みの来日になりそうだ。
(2007年11月28日06時01分 スポーツ報知)