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米朝、駆け引き続く 核の申告と解除、どちらが優先?

2007年11月28日10時07分

 6者協議で合意済みの北朝鮮による核計画の申告について北朝鮮筋は26日、「米国が義務を満たそうとしているのかどうか見ている」と述べ、米政府によるテロ支援国家の指定解除の動きなどを見ながら申告リストを提出するタイミングをはかっていることを朝日新聞に明らかにした。

 米政府は逆に申告の中身を見極めてから解除する構えで、期限である年末に向けて駆け引きが続いている。日本政府は拉致問題の進展がないままの解除に反対している。

 6者協議の合意で北朝鮮は、年末までに完全な核計画の申告をすることになっている。ヒル米国務次官補は先月25日、米下院の公聴会で、申告の1次リストが2週間以内に出るとの見通しを語ったが、実現していない。米国は1次リストをもとに各国の情報と照らし合わせ、十分な内容の最終申告につなげたい考え。提出がずれ込めば期限内の最終申告が困難になる恐れが出てくる。

 ヒル氏は27日にも「今後数日のうちにリストが提出されるだろう」と記者団に語った。無能力化作業の進展ぶりを見るため27日訪朝した5カ国の一行にリストを出す可能性があるという。

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