盛岡放送局

2007年11月28日 9時31分更新

カラスの置き石対策に効果


花巻市のJR東北線では先月、カラスによるとみられる「置き石」で列車が緊急停車する事態が相次ぎました。
こうした被害を防ぐための対策をとった結果、「置き石」はなくなったということで、JRでは対策が功を奏したものとみています。

花巻市のJR東北線では、カラスによるとみられる線路への置き石が先月から8件起き、このうち、先月30日の午後には置き石をひいた普通列車が立て続けに2回緊急停車するトラブルがありました。

事態を重く見たJRは、線路にカラスを近づけない対策として今月上旬、枕木の部分にカラスが嫌がる黄色や赤のシートを敷いたり、光の反射でカラスを威嚇する反射板を設置しました。

また、見せしめにとゴミ集積場にも置かれている逆さにつるしたカラスの模型を線路脇に置きました。JRによりますと対策をとってから26日までカラスによる置き石は1件も起きていないということです。

JRではカラスの活動が活発になる春に向けてさらに検証を進め、より効果的な対策をとりたいとしています。