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【社会】

狙った相手は…依然謎 佐賀の入院患者殺人

2007年11月27日 09時10分

 病院の防犯カメラに写った、今田文雄容疑者とみられる男

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 佐賀県武雄市の入院患者射殺事件は人違い殺人の疑いが濃厚になっているが、福岡で逮捕された指定暴力団道仁会系組員の今田文雄容疑者(61)が病院で誰を撃とうとしたのかは、依然謎のままだ。周辺の関係者からは「抗争激化に伴う組織内の締め付け強化でプレッシャーがかかり、あやふやな情報で独断、実行したのではないか」との見方も出ている。

 福岡県警は「佐賀県警が殺人容疑で逮捕状を取った事件を、福岡で調べるわけにはいかない」(幹部)との立場。現行犯逮捕の容疑である拳銃所持や、覚せい剤に関する捜査が優先され、患者殺人の真相解明着手は、佐賀に身柄が移される12月下旬か年明け以降に先延ばしされそうだ。

 関係者によると、8月にトップの松尾義久会長が射殺されて以降、道仁会内部は「おまえは組織のために何ができるのか」と、互いの忠誠心をけん制し合うムードに満ちているという。

(共同)
 

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