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【社会】

薬価改定、下げ幅1%弱に 来年度診療報酬で厚労省

2007年11月28日 11時10分

 厚生労働省は28日、医薬品の価格を公的に定めた薬価が今年、市場実売価格を平均6・5%上回っていたとの調査結果速報を中央社会保険医療協議会(中医協)に報告した。これにより、市場実勢との隔たり(薬価差)を是正するため、2008年度診療報酬改定での薬価の改定率は1%弱のマイナスとなる見通しとなった。

 薬価差は前回06年度改定時の8・0%から1・5ポイント縮小。改定率の引き下げも前回の1・6%より小幅となる見込みだ。薬価切り下げに伴って圧縮される医療費の国庫負担分は800億円程度と見込まれる。

 厚労省は来年度予算編成の概算要求基準(シーリング)で社会保障費約2200億円の抑制を求められているが、薬価見直しでうち800億円程度の手当てが可能となった形だ。シーリング達成に向け、ほかに(1)価格が安い後発医薬品への先発医薬品からの代替で約200億円(2)健康保険組合などが政府管掌健康保険の国庫負担を「肩代わり」する財政調整で約900億円−などで工面する方針。

(共同)
 

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