眠れなかったらタダに! ビジネスマンに最高の眠りを!
(森 マサフミ=ユナイテッドフィーチャープレス)
枕が替わると眠れない人がいる。まして出張中のビジネスマンなら、仕事のストレスで寝付きが悪いこともある。「眠らない街」ニューヨークでもぐっすり眠りたい人は、どうすればいいのか?
業界で初めて、スリープ・コンシェルジュを配置
THE BENJAMIN/ベンジャミン
THE BENJAMINは、アップスケールな客層をターゲットとする高級ホテル。マリオットやインターコンチネンタルが隣接してホテル間の競争が激しい、マンハッタンのアッパーイースト地区に位置する。客室数は209で、規模としては中くらいだ。
「他のホテルにはない独自のサービスを」と、業界初のスリープ・コンシェルジュを設けた。12種類の枕、マッサージ、そして欧米では眠れぬ夜に定番のミルク&クッキーを手配する特別なポジションだ。打ち出したスローガンは「眠れなかったらタダにします」。
THE BENJAMINがスリープ・コンシェルジュのポストを設けたのは2000年。2007年9月から、安眠保証のキャンペーンに本格的に取り組み始めた。宿泊3日前に利用客に送る予約確認の電子メールで、枕の予約を受け付けることをアピールした結果、コンシェルジュの利用者は30%増。一晩でおよそ30件のリクエストを受けるようになった。
マーケティング責任者ジョン・モーザー氏は「私どもの顧客はほとんどが出張中のビジネスマン。彼らのプロダクティビティ(生産性)にいちばん大切なのは、ラップトップパソコンでもブラックベリー(携帯端末)でもなく快適な眠りなのです」と語る。
ちなみにTHE BENJAMINの一晩の宿泊費は、最低300ドルから(3万5100円、1ドル=117円)。209室中97室はリビングと寝室が分かれた仕様になっていて、宿泊費は600ドル(7万200円)以上する。マンハッタン価格とはいえ、庶民にとっては、なかなかの贅沢(ぜいたく)。これでサービスが悪かったら訴えたくなるだろう。
モーザー氏は「もしTHE BENJAMINでの睡眠にご満足いただけなければ、フロントデスクにお伝えください。その日の宿泊代をお返しいたします」と自信たっぷり。幸いに、まだ一度も返金を求めた宿泊客はいないそうだ。
では、ホテル自慢の安眠対策とは、どのようになっているのか?
あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください
ビジネスABC
- ダイエットの挫折を防止するシステム(ネットシーカーズ)
- 「株価操作スパム」(時代を読む新語辞典)
- 本邦初、男性向けフレグランス・ガムを企画する(1)(ビジネス・フォアフロント)
この連載のバックナンバー バックナンバー一覧へ 画面先頭に戻る
- ペロッ! 新商品の味を薄いフィルムに封印 (2007/11/07)
- もうダフ屋には頼らない! (2007/10/31)
- 廃棄タイヤで建築、太陽と風で電力を賄うアースシップに注目 (2007/10/24)
- パリのレンタル自転車事業が大はやり (2007/10/17)
- ランチブレイクにアンチエイジング!? (2007/10/10)